【連載】創造する人のためのプレイリスト
2021.06.22
ミュージック・リスニング・マシーン:シブヤモトマチ
映画「カーマイン・ストリート・ギター」のギタリストたち ~ 爪弾かれる都市の記憶
ゼロから何かを生み出す「創造」は、産みの苦しみを伴います。いままでの常識やセオリーを超えた発想や閃きを得るためには助けも必要。多くの人にとって、創造性を刺激してくれるものといえば、その筆頭は「音楽」ではないでしょうか。新企画「創造する人のためのプレイリスト」は、いつのまにかクリエイティブな気持ちになるような音楽を気鋭の音楽ライターがリレー方式でリコメンドするコーナーです。
せっかくアクティオノートに書くのなら、「建設」と「音楽」というテーマで何か紹介できないかと考えていて、1本の映画のことを思い出しました。「カーマイン・ストリート・ギター」(Carmine Street Guitars、2018年、ロン・マン監督)です。
この映画は、ニューヨークのグリニッジ・ビレッジにある老舗ギターショップの1週間を追ったドキュメンタリーです。このショップのユニークな点は、1800年代などに建てられた歴史ある建築の廃材を使ってギターを製作すること。それは例えば、チェルシー・ホテルや、街で最古のパブであるマクソリーズ・オールド・エール・ハウスといったニューヨークのシンボルのような建物。店主のリック・ケリーは、工事の知らせを聞きつけるたびに現場からヴィンテージ廃材を持ち帰り、傷も染みもそのままにギターの姿に生まれ変わらせます。時の流れとともに表情を変えゆくニューヨークと、変わらずにあり続けるギターショップの愛に満ちたドキュメンタリーであり、建築と音楽の関係に、ユニークな角度からスポットを当てた作品なのです。
まずは予告編から。
1.予告編「カーマイン・ストリート・ギター」
ショップには、ジャズやロック、R&B、カントリー界の著名なギタリストが次々に訪れ、廃材で作られたギターの響きを確かめ、楽しそうに試奏しながら、その建物の思い出やニューヨークの街、あるいは人生や音楽について、リックやアシスタントのシンディと語り合いのひとときを過ごします。木材が削られる音、焼きごての熱など、楽器製作の現場の空気感もよく描写されていて、ギター好きの人にはたまらない映像です。陳列したギターのネック越しに見えるカーマイン・ストリートと街路樹の美しい緑など、時折挿入される街の景色にも心動かされます。
今回のプレイリストでは、この店を訪れる何人かの素晴らしいギタリスト達をご紹介します。いずれも現代の音楽シーンで個性を放つ人たちです。ギターの素晴らしさ、街の記憶をギターという楽器に残そうとする店主の心意気、そしてものづくりや創造の楽しさが伝わってくるこの映画の副読本として楽しんでもらえるとうれしいです。
Guitarist-1 ビル・フリゼール
月曜日、客の1人として登場するのがビル・フリゼール(Bill Frisell)。予告編の最後にも映っていますが、リックに「もっと高く売ることにした。ビル・フリゼールが弾いたギターだからな」と言わしめた、現代アメリカを代表する名ギタリストです。
廃材の表面むき出しのテレキャスター*1モデルを抱えながら、リックとカウンター越しに話をするフリゼール。リックの作るギターは、テレキャスター型のボディー形状が基本です。リックは子どもの頃、祖父とよく48th Streetの楽器店街へ行き、そこで見たテレキャスターに心を奪われ、ギターを作り始めたそうです。そして、ピックアップが1つしかないこの上なくシンプルなこのモデルこそ、目指すべき究極のギターだと気づいたと語ります。
一方、ビル・フリゼールの最初のギターは、地元デンバーにいた頃、サーフバンド(コロラド州には海がない!)に憧れて、新聞配達をして買ったというフェンダー・ムスタング。ろくに弾けないのに数日後にはパーティーで演奏していたと笑いながら語るフリゼールの話をリックは慈愛に満ちた表情で聞きます。
*1 テレキャスター(Telecaster):フェンダーの創業者、レオ・フェンダーが1951年に発表したエレクトリックギター。ソリッド・ボディーや、ネックとボディーを別工程で製作しボルトでとめるデタッチャブル方式の採用など斬新な構造を持ったモデルとして人気を博す。現在もなおフェンダーの主力機種として生産されている。
2.ビル・フリゼール「サーファー・ガール」
遠き日の思い出を語りながら、フリゼールはリック作のギターで、ザ・ビーチ・ボーイズの名曲「サーファー・ガール」を即興で弾き始めます。これが実に詩的な演奏で、原曲の豊かなコーラスが聞こえてくるかのような名演。カウンターの中で静かに聴くリック、白髪の2人の間にノスタルジックなギターの旋律が響く、とてもいいシーンです。1950~60年代のポップス・カバーアルバム「Guitar In The Space Age!」収録のバージョンでお聞きください。
ビル・フリゼールは1951年生まれ。パット・メセニーの推薦で名ドラマーのポール・モチアンのアルバムに参加した後、ECMレーベルから自身の「イン・ライン」(1983年)をリリース、ソロ・アーティストとしてデビューしました。その後はジャズのみならず、カントリー、ブルースなどの伝統的なアメリカーナを切り口に、ラジオの時代のポピュラー音楽、ハリウッド映画やテレビ番組の音楽など、ありとあらゆる種類の音楽を独特の音響を持つギターで再構築する活動を繰り広げています。
3.ビル・フリゼール・トリオ「ランブラー」
フリゼールのギターには、共演するミュージシャン達の音をつなぎ、美味しく「ブレンド」する力があります。長年活動を共にするトーマス・モーガン(b)、ルディ・ロイストン(ds)とのトリオではそうしたマジカルな音世界の一端を聞くことができます。2017年に行われたメルボルン国際ジャズフェスティバルでのライブのダイジェスト版をご覧ください。「ランブラー」という曲に、セロニアス・モンク作の「エピストロフィー」を挟んでいますが、主旋律を大事にしながら音のスペースを生かした叙情的な演奏と、ジャズらしいフリー・インプロビゼーション(自由即興演奏)を一体化させている点に彼の個性が見えます。このジャズバンド、ライブではセットリストを用意しないそうです。お互いに何を弾くのか阿吽(あうん)の呼吸で分かるようですね。
Guitarist-2 ネルス・クライン
4.ウィルコ「マンデー」
5.ネルス・クライン・シンガーズ「ユー・ノーティスト」
水曜日、オルタナティブ・ロックバンド「ウィルコ(WILCO)」のメンバーでもあるネルス・クライン(Nels Cline)が店を訪れます。バンドのフロントマンが父親を亡くしたので、彼を励ますためにギターを贈りたいと言うクラインの前にリックが出したのは「ドロップホーン」と名付けた自作のテレキャスター。ボリューム奏法*2がしやすいように工夫されたそのギターをしばし試奏して、クラインは「これを彼に贈るよ」と決めます。彼の温かな人柄が伝わるシーンです。
ネルス・クラインは1956年ロサンゼルス生まれ。もとはジャズギタリストや即興音楽家として活動していた人で、ジャズ、ロック、カントリーからアバンギャルドまで様々な領域を股にかけて活躍するアーティストです。ウィルコの他にも、自身のバンドであるネルス・クライン・シンガーズやソロでも活動しており、エレクトロニクスと即興演奏を生かした多彩なサウンド構築力が評価されています。ウィルコのコンサート映像とネルス・クライン・シンガーズの演奏(4曲あるうちの1曲目)を見てみましょう。同じ人が弾いているとは思えないほどの幅広い音楽性を感じますね。
ウィルコの映像ではステージに向かって左のギタリストがクラインです。ちなみにネルス・クライン・シンガーズの映像(NPRミュージック・タイニーデスク・コンサート)でキーボードを弾いているのは、夫人の本田ゆか(チボ・マット)です。
*2 ボリューム奏法:エレキギターの音量を下げておき、ピッキングと同時にボリュームを上げ、バイオリンのような音を出す奏法のこと。ボリューム・コントロールの位置が近いギターほど容易。バイオリン奏法とも呼ばれる。
Guitarist-3 クリスティン・ブジー
6.クリスティン・ブジー「ミー・ハー」
ネルス・クラインの後に登場するのが、クリスティン・ブジー(Christine Bougie)です。ラップスティールギター*3を膝に置き、スライドバーで艶やかな音を奏でます。「美しい音色だ。楽器と通じ合っている」とリックが声をかけると、彼女はこう答えます。
「私が持っているのはカスタムしたテレキャスターとこのラップスティールだけ。ギターを収集するタイプじゃなくて、いわば一夫一妻主義のギタリスト。もう10年弾いているから、この楽器と私は融合しているのです」
クリスティン・ブジーは、カナダ・トロントを拠点とするギタリストで作曲家。現在までにオリジナルアルバムを6枚発表(共作含む)しています。同じくカナダのジャズミュージシャン、エリザベス・シェファードのサポートや、オルタナティブ・ロックバンド「バハマス」のメンバーとしても知られるラップスティールギターの名手です。
ラップスティールギターを生かしたブジーの楽曲は、美しいメロディーラインと温かみのある響き、ジャジーながらも優しさと現代的なセンスが感じられます。かくいう私も映画で彼女のことを知ってから、そのサウンドに惹かれてCDなどを集め始めました。映像は2011年のものですが、曲は「Aloha Supreme」というアルバムに収録されている「Me Her」という曲です。
*3 ラップスティールギター:スティールギターはハワイアンやカントリーでよく使われる楽器で、水平に置いて演奏する。その中で、膝の上に乗せて使う小ぶりのボディーのものをラップスティールギターと呼ぶ。左手にはめたスライドバーを動かし、右手の指にはめたフィンガーピックで弦を弾くことで演奏される。伸びやかで柔らかい音から不穏な音まで、実に多様なサウンドを出すことができる。
Guitarist-4 マーク・リーボウ
木曜日にはマーク・リーボウ(Marc Ribot)*4が来店します。自分たちが曲をリリースできる裏には、リックたちのようにギターを作ってくれる人や、演奏が聴ける場所を用意してくれる人など多くの人の支えがあると感謝を述べ、街が様変わりする中でこの楽器店は変わらないことがうれしいと語ります。
マーク・リーボウは1954年ニュージャージー州ニューアークの出身。ニューヨークに移りソウル系のバンドなどを経た後、1984年、ジム・ジャームッシュ監督の映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」への出演でも知られるサックス・プレーヤー、ジョン・ルーリー(John Lourie)率いるバンド、ラウンジ・リザーズにギタリストとして参加。また、トム・ウエイツ(Tom Waits)のアルバム「レイン・ドッグス」(1985)における骨太で無国籍感のあるギタープレイなどで世界的に知られるようになりました。その後、エルヴィス・コステロ、ロバート・プラント、ジョン・ゾーンをはじめ、ルーツ・ミュージックから、ソウル、ジャズ、ロック、アバンギャルドまで、ありとあらゆる種類の音楽家たちとコラボレーションを重ねています。
また、自身のバンドも「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos(偽キューバ人楽団)」、予測不能なアバンギャルド・ロックトリオ「Marc Ribot's Ceramic Dog」、フィリー・ソウルを前衛パンクジャズで再構築する「The Young Philadelphians」など、まさにジャンルレス。自身の表現を毎回進化させる真のクリエーターであり、唯一無二のギタリストです。
力強い押弦のため音程が微妙に上がる「人間臭い」ビブラートや、わざとノイジーな音をかき鳴らすエモーショナルな弾き方が特徴。さらに、ピッキング・ノイズ、ギターアンプを使った歪みやフィードバック、ミストーンとも思えるような音までも多彩に駆使して感情を表現します。予定調和とは程遠い意外性こそがマーク・リーボウのスタイルと言えるでしょう。
彼のバンドを2つ紹介しましょう。
7.マーク・リーボウズ・セラミック・ドッグ「レッド・ブリー」
まずはセラミック・ドッグです。エレキベースとシンセサイザーは、マルチ楽器奏者のレジェンド、シャザード・イズマイリー(Shahzad Ismaily)。ドラムスは、ジャズ、ロック双方から人気のチェス・スミス(Ches Smith)。パンク、ファンク、ラテンその他様々なスタイルを自由に組み合わせたエネルギーあふれる演奏から目が離せません。KEXPのスタジオライブからの1曲です。
8.ザ・ヤング・フィラデルフィアンズ「ハッスル」
続いては、ザ・ヤング・フィラデルフィアンズ(The Young Philadelphians)の2014年フジロックフェスティバルでのライブ映像です。
このバンドはマーク・リーボウをはじめとする4人の即興音楽家が、「ハッスル」「ラヴ・ローラーコースター」「TSOP」「ラヴ・エピデミック」といった70年代フィリー・ソウルの名曲を、パンク、ファンク、アヴァンギャルドで再構築するという仰天のプロジェクトです。
「ハッスル」 (The Hustle)は、ヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニーが1975年に発表したディスコ時代を象徴するクラシックスです。リーボウに加えて、フリージャズの創始者ともいえるオーネット・コールマンの人脈に連なるジャマラディーン・タクマ(ベース)、G.カルヴィン・ウェストン(ドラムス)、現代アメリカにおける前衛的なジャズギターの第一人者とも言えるメアリー・ハルヴォーソン(ギター)、さらに3ピースのストリングス。それがディスコのあの曲を、しかもヘタウマな感じさえする演奏で......でも楽しそう!
(私も来日公演を観ましたが、あまりの奇想天外さに始終ヘラヘラと笑いっぱなしでした)
*4 「リボー」「リーボー」などカタカナ表記は様々ですが、オフィシャルサイトによれば"pronounced REE-bow"と明記されておりリーボウとしました。
Guitarist-5 チャーリー・セクストン
先を急ぎましょう。金曜日、ボブ・ディラン・バンドのギタリストとして何度か来日しているチャーリー・セクストン(Charlie Sexton)が来店します。予告編では開始2分頃に一瞬登場する、長身、黒服の渋いギタリストですね。
店で彼が手にするギターは、「マクソリーズ・ギター」。1854年創業、禁酒法時代も乗り越えてきた、ニューヨークの老舗パブ「マクソリーズ・オールド・エール・ハウス」の床材を使ってリックが自作したギターです。「160年分の飲みこぼしが染みこんでいるんだ......(中略)考えると素敵な仕事じゃないか。建築を支えた古材をギターに変えて、新たな命を吹き込むなんて」とリック。
9.チャーリー・セクストン「ビーツ・ソー・ロンリー」
ここで、懐かし映像を。1968年生まれ、今は渋い中年の魅力を発散するチャーリー・セクストンですが、1985年、彼が17歳の頃にはシングル「ビーツ・ソー・ロンリー」でスマッシュヒットを飛ばし、世界的にアイドル的な人気を誇った若きスターでした。ジェームス・ディーンとマット・ディロン(当時人気でした)を足して2で割ったような陰りのあるルックス、長身、そしてギターが上手い。そりゃ人気も出ますよね。現在の彼もかっこいいです。近年の映像や楽曲もぜひチェックしてみてください。
Guitarist-6 メアリー・ハルヴァーソン
映画の本編には登場しませんが、先ほどのマーク・リーボウのザ・ヤング・フィラデルフィアンズでギターを弾いていたメアリー・ハルヴォーソン(Mary Halvorson「ハルヴァーソン」の表記もあり)もその演奏シーンが未公開映像(DVDやブルーレイ版に収録)にありますので、最後に触れておきましょう。
10.メアリー・ハルヴォーソン・クインテット「ラヴ・イン・エイト・カラーズ, No.21」
2013年、彼女のクインテットによるNPRミュージック・タイニーデスク・コンサートの映像です。メアリー・ハルヴォーソンは1980年マサチューセッツ州ブルックライン生まれ。ジャズのみならずロック、前衛音楽、フォークほか、多くの音楽スタイルに影響され、様々なタイプの音楽に対してオープンかつ自由な発想で活動しているギタリスト兼作曲家です。美しいメロディーとハーモニー、そこにディレイのフットペダルとピッチ・ベンディングなどによって生み出される独特のインプロヴィゼーションを展開。一聴して彼女の音と分かるそのサウンドは、現代のジャズ界でも際立った個性を発揮しており、今もっとも注目すべきアーティストの1人と言っても過言ではないと思います。
そういえば、彼女のクインテットのドラマーは、セラミック・ドッグでも叩いていたチェス・スミスですし、ビル・フリゼールとも一緒にアルバムを出しています。彼らの動向は今後もチェックしていきたいと思います。
映画には、ここで紹介した人のほかにも個性あふれるギタリストが登場します。また、「カーマイン・ストリート・ギター」は2021年5月現在、多くのギタリストに愛されながら営業を続けています。ニューヨークという都市の記憶を1本1本、ギターの形に残しながら。
※記事の情報は2021年6月22日時点のものです。
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【PROFILE】
シブヤモトマチ
クリエイティブ・ディレクター、コピーライター。ジャズ、南米、ロックなど音楽は何でも聴きますが、特に新譜に興味あり。音楽が好きな人と音楽の話をするとライフが少し回復します。
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