【連載】創造する人に役立つ文房具
2025.03.04
菅 未里
プレゼントにもぴったりな「ブックダーツ」。スマートかつエコな資料整理を|菅未里の「創造する人に役立つ文房具」
文房具ソムリエール・菅未里さんが独自の視点でセレクトする「創造する人に役立つ文房具」。今回は「ブックダーツ」という金属製のしおりをご紹介します。ダーツの先のような形をした薄いしおりは、クラシカルなケースデザインでプレゼントにも喜ばれています。スマートかつエコに資料整理や読書を楽しみたい方におすすめです。
ページに挟む「落ちないしおり」
しおりといえば長方形の板状になった紙や金属をページの間に差し込んでおくものが一般的ですが、ページをパラパラとめくっている際に落としてしまったり、一冊の本にいくつも印をつけたいところがある場合には、何枚もしおりを使うわけにもいかず歯がゆい思いをしたりします。
ふせんを使ってあとから見直したい部分に印をつけておく方法もありますが、ふせんの場合、粘着物がページについて本を劣化させることもあるので借り物には使えませんし、古書の場合には印刷された文字がふせんの粘着によってはがれてしまう心配もあるんです。
そんな時に「ブックダーツ」の出番です。ブックダーツはページを挟むだけ。何度も繰り返し使えるのもエコですよね。
見返したいところがすぐにわかる
先端が矢印のようになっているのでチェックしたい行に先端を合わせておけば、後から本を見返す時にもページの中のどの部分を見ればいいかすぐにわかります。
金属製と聞くと厚みがあってかさばるのではないかと心配される方もいるでしょう。ブックダーツは約0.1mmととても薄いので、読み応えのある本にたくさんブックダーツをつけてもかさばりません。
さらに、ブックダーツは本に装着してもページから飛び出ることはありませんので、ブックダーツをつけたまま本棚に戻しても、ふせんのように本棚の枠にひっかかることもありません。
ステンレスや真鍮など素材が異なるタイプもあり、真鍮製は時間とともに変化していくエイジングも楽しめます(写真はステンレス)。
プレゼントにも喜ばれるクラシカルなデザイン
パッケージにも注目です。本体のスタイリッシュさはご覧のとおりですが、ケースもクラシックな雰囲気が素敵でプレゼントにされる方もいるんだとか。
ブックダーツはアメリカのオレゴン州で誕生しました。日本の販売店の一つで、「本のある生活」を楽しむためのブランド「BIBLIOPHILIC」では、オリジナルデザインのケースでも販売されていますよ。
しおりも種類がさまざま
しおりは「書店で本を買った時についてくる紙製のものしか使ったことがない」という方もいるでしょう。しかし、金属や紙などの素材や、形状、使い方もさまざまです。ぜひ紙の資料をよく見る方、本を読むのが好きな方はご自身に合うしおりを選んでみてください。大型の雑貨店や書店の読書用品のコーナーにはいろいろな種類が揃っていることがあるのでおすすめですよ。
【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
【オリジナルデザインケースで購入できます】
※記事の情報は2025年3月4日時点のものです。
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【PROFILE】
菅未里(かん・みさと)
文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。
著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。
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