【連載】創造する人に役立つ文房具
2025.01.21
菅 未里
使い心地極まる! アイデア出しに"思考が広がる"A4ノート
アイデア出しには紙のノートを使っているという方は少なくありません。ペンを紙の上に走らせることで数々のひらめきが生まれるでしょう。しかし、そのノートのサイズについて考えたことがある方はどれほどいるでしょうか。今回はクリエイティブな皆さんのひらめきをさらに広げるノートを見ていきましょう。
ノートサイズは用途別で選ぶ
ノートの一般的なサイズといえばB5サイズです。学習用のノートとして多くの学生が使っているサイズがB5サイズですが、大人になっても学生時代のままなんとなくB5サイズを使っているという方もいるのではないでしょうか。
大人がアイデア出しに使うのであればA4サイズがおすすめ。特にコクヨの「ソフトリングノート(ビジネス)」のA4サイズは使い勝手がいいですよ。
大人にはA4サイズのノートしかおすすめできない、と言っているわけではありません。ノートには得意とする用途やシーンがあり、A4サイズは自由に思考を広げるアイデア出しに向いているのです。
ちなみに、なじみ深いB5サイズは資格試験の勉強などにおすすめです。学生時代に使い慣れた安定感もあり大人になってからの学習でも記憶にとどめるために要点を整理したり、見直したりする際に使い勝手のよいサイズです。
A5サイズは近年の手帳に多いサイズで、ほどよいメモスペースを確保しながらも携帯性にすぐれたコンパクトさを兼ね備えています。
ノートのサイズは思考のサイズ
何かを考える際にノートや紙を使うのなら、「大きいサイズを使うといい」と聞いたことがありませんか? 「ノートのサイズは思考のサイズ」とも言われ、より大きな紙を求める人もいます。中にはノートになる前の「ロール状の原紙が欲しい!」という方までいますが、一般的に手に入りやすく扱いやすいのはA4サイズのノートでしょう。
A4サイズのノートは見慣れないと大きく 感じますが、使い始めるとその快適さに手放せなくなります。
横向き使いで普段と違う書き方に
今回おすすめするソフトリングノート(ビジネス)は、ぜひ横向きにして使ってみてください。リングがペンを持つ手に当たらず、縦向きで使う時とは違う書き方を無意識にできるようになります。
例えばこんな使い方。真ん中にアイデア出しをするテーマを書いて、内容を広げて書いていきます。
ノートを縦向き、見開きにして同じように使うこともできますが、2つのページを跨ぐのでページの境目が気になって思考を邪魔します。横向きで広々と使うことでストレスなくページを使うことができるんです。
ソフトリングノート(ビジネス)の方眼罫はほどよく薄いので文字や図、イラストが見づらくなることもありません。書く文字が斜めになってしまうことも防げる、ほどよい濃さがありがたいですね。
細かな仕組みで使いやすさアップ
ソフトリングノート(ビジネス)はただのリングノートではありません。なにせあの「キャンパスノート」を手掛ける文具メーカー・コクヨの製品ですから、使い勝手のよさを極めています。
リングの横には切り取りミシン目が入っているので、コピーを取りたい時に切り離したり、一部のページだけファイリングして残したい時にも便利です。
商品名でもある「ソフトリング」は指で押すと変形するほど柔らか。リングを縦にして使う際に手に当たっても痛くありません。持ち運ぶ際にも柔らかく小ぶりなリングは鞄に入れた時にどこかに引っ掛かる心配もありません。
一方でリングが小さいとページがめくりにくいと思いきや、スムーズにめくることができるのもさすがはコクヨ製品です。
表紙はPP(ポリプロピレン)素材で汚れに強く、耐水性があるため水滴がついてもさっと拭き取れば問題なし。飲み物を飲みながらリラックスしてアイデア出しができますね。
さらに、机の上がごちゃつきがちな方にも便利なのがノートの背表紙です。板紙(A4サイズのみ)になっているので多少小物が散らかっている上にノートを置いてもしっかりとページを支えてくれます。膝の上に置いてリラックスして書くときにも便利です。
中の紙は厚口の 上質紙で裏面にインクが抜けにくく、相性がいい筆記具が多いのも嬉しい点です。万年筆やボールペン、シャープペン、カラーマーカーなど、愛用のペンで自由に書いてみてください。
サイズからノートの見直しを
ノートをなんとなく買っていたという方はぜひ用途をイメージしてから店頭に行ってみてはいかがでしょう 。ソフトリングノート(ビジネス)の方眼罫タイプ は手のひらサイズのA7変形サイズから広く使えるA4サイズまで6サイズ展開されています。A4サイズは店頭で見ても大きく見えるかと思いますが、アイデア出しには最も向いているサイズです。ぜひ一度、試してみてください。
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※記事の情報は2025年1月21日時点のものです。
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【PROFILE】
菅未里(かん・みさと)
文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。
著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。
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