動画で伝えたい、大好きな建機のこと

APR 12, 2022

にーさらさん YouTuber〈インタビュー〉 動画で伝えたい、大好きな建機のこと

APR 12, 2022

にーさらさん YouTuber〈インタビュー〉 動画で伝えたい、大好きな建機のこと 建設機械(建機)のミニチュアモデルをYouTubeでレポートし、世界中のミニチュア建機ファンの間で人気となっている「にーさらチャンネル」。このチャンネルを運営するYouTuber「にーさら」さんに、お話をうかがいました。

「はたらくクルマ」をYouTubeのテーマに

にーさらさんは、チャンネル登録者数285万人(2022年4月12日現在)という人気チャンネルを運営するYouTuber。建設機械をはじめとする「はたらくクルマ」のミニチュアモデルの動画レポートでは第一人者と言える存在です。


――YouTubeを始めたのはどのようなきっかけなのでしょうか。


もともとブログのアフィリエイトで副収入があったのですが、7~8年前、その頃のブログの仲間内で「YouTubeが面白そう」という話になり、みんなで集まってYouTubeの勉強会をやって、私も始めることにしました。いろいろなおもちゃの使用感などをレポートしていましたが、4~5年前に「はたらくクルマ」のミニチュアを紹介するようになりました。当時の動画は今も多く視聴されています。


――建機やパトカーなどのシリーズが面白いですね。トークやセリフが一切なくて、ただ「手」でミニチュアを使って「遊んでいる」だけのシンプルな動画なのに、動きや音などが、不思議と人を惹きつけます。


その頃から、建機は面白いなと気付いて、ミニチュアを積極的に取り上げるようになりました。ミニチュアのメーカーも、だんだん、大きくて精巧な、ドイツの有名ミニチュアメーカーの動画などを作るようになっていきました。


アクティオオリジナル 建機ミニチュアモデル コベルコSK200



――もともと建機はお好きだったのですか。


実は以前、建機に少し関連する仕事に就いていたので、ずっと建機は好きでした。今でも街でバックホー、特に珍しい解体機などを見かけるとテンションが上がってしまいます(笑)。YouTubeを始めてみると、建機を扱っている人がまだ少なかったこともあって、動画にしてみようかな、と思ったわけです。


――なるほど、もともとのお仕事で建機との接点があったのですね。建機をテーマに持ってきたことで、チャンネル登録者が増えたりしましたか。


建機を扱う前までは10万人程度だったチャンネル登録者数ですが、現在では登録者285万人を数えるまでになりました。実は今、チャンネル登録していただいているのは7割くらい海外の人なんです。多いのは東南アジアの方々です。今、東南アジアは急速に発展していて、街中で日常的に建機を目にするから、ミニチュアの人気も高いんだと思います。


――言葉の違いはどうするのですか。


とくに字幕を入れたりはしていません。外国の皆さんも、私が日本語で話している動画をそのまま見ていただいています。何を話しているのか、映像を見れば分かるんだと思います。そもそも、言葉はなくてもいいんです。それでも伝わることはたくさんあります。


――日本の視聴者はどんな人なのでしょうか。


いただくコメントを見ると、取り上げる模型が精巧なモノになるほど、大人の方が見ていらっしゃるなあというのが分かります。なかには、この人は明らかに建機メーカーや建設会社の人だと分かるようなコメントもいただきます。例えば動画のなかで私が「このクルマはなんで後ろのタイヤが8輪もあるんだろう」と何気なくつぶやいたら、コメント欄で視聴者の人に詳しく教えていただいたり。建機メーカーの公式アカウントからコメントをいただくこともありますし、お仕事で建機を運転しているという人からもコメントをいただきます。そうしたやり取りのなかで、私の建機に対する知識もだんだん深くなっています。


建機ミニチュアモデル




大切なのは、視聴者が知りたい情報を伝えること

――ミニチュアをレポートするとき、気を配っているのはどのようなことですか。


視聴者が知りたいことを伝える、ということです。例えば重量感です。カタログの写真では重量感は分かりません。それをちゃんと分かるように伝えます。重さをデジタルスケールで量って伝えたり、手に持った重量感を伝えたり。動きも大切で、可動部がどう動くかは全部やってみます。それから、写真ではあまり下回りは紹介されませんから、そこを説明します。そういうところにミニチュアのファンはぐっとくるんです。見えないところが重要です。本数を数多く作るよりも、視聴者にどれだけ必要とされるのかが大事です。


――動画はご自宅で撮るのですか。撮影機材などはどのようなものを使っているのでしょう。


撮影は自宅でやります。一応専用の部屋にしていますが、機材は照明が2台、三脚とカメラ、パソコンくらいです。カメラはごく普通の家庭用ビデオカメラで。YouTubeって、カメラはそんなに重要ではないんです。撮影や編集のテクニックなどは全部独学です。


建機ミニチュアモデル



――ところで、「にーさら」というお名前はどういう由来があるのですか。


あまり意味はないのです(笑)。YouTubeを見るために最初にチャンネルを作ったとき、適当に書いてしまって......。強いていえば、うちで昔飼っていた猫の「サラ」の名前にちなんでいるくらいです。


――ご自身がお好きな建機、これから紹介したい建機は何ですか。


好きな建機は、やっぱりバックホーです。新しいミニチュアが出ると、めちゃくちゃ気になります。なかでも解体機です。アームがすごく長かったり、油圧のホースも太かったり、解体機は迫力があります。ファンも多くて、解体現場のジオラマだけを作っている人も大勢います。


それから、建機を載せるトレーラーです。ミニチュアの世界でも、トレーラーヘッドと建機を載せるキャビンの部分は別々に売られているのですが、どちらも発売と同時にすぐに売り切れてしまって、なかなか入手困難です。自分で持っている建機を載せるためのトレーラーを自作する人もいます。


――これから新しくやってみたいことはありますか。


YouTubeだけでなく、Instagramなど別のプラットフォームでも建機を紹介していけたらと思って、研究中です。コロナ禍が収まったら、建機メーカーの展示場にも行ってみたいと思っています。アクティオさんの展示会にも、うかがってみたいです。ぜひよろしくお願いします!


何よりも対象を好きであること。重量感、動き、音など、人が必要としている情報を包み隠さず詳しく伝えること。再生回数や視聴時間など、結果がリアルタイムに返ってくるYouTuberならではの実体験に基づいたお話は、YouTubeにトライしたい人にとってだけでなく、人に何かを伝えるという誰もがやっていることの、参考になるヒントがたくさん詰まっていました。にーさらさん、ありがとうございました!



●アクティオ オリジナルミニチュア建機のにーさらさん評価は?


アクティオオリジナル 建機ミニチュアモデル コベルコSK200


建機ミニチュア・レポートの第一人者であるにーさらさんに、アクティオから発売されたオリジナルミニチュア建機を評価していただきました。「コベルコ製とヤンマー製の2モデルを見ましたが、どちらも細部まで作りがしっかりしていて、金属部品が多く、重量感も素晴らしいと思います。これは私も欲しいですね」という感想をいただきました。YouTubeの「20sarasa(にーさら)」チャンネルのなかで詳しく、アクティオのオリジナルミニチュア建機レポートの動画をご覧いただけます。


アクティオオリジナル 建機ミニチュアモデル コベルコSK200

アクティオオリジナル 建機ミニチュアモデル ヤンマー製機 ViO20


※記事の情報は2022年4月12日時点のものです。

  • プロフィール画像 にーさらさん YouTuber〈インタビュー〉

    【PROFILE】

    にーさら
    YouTuber。2014年頃からYouTuberとして活動。運営するチャンネル「20sarasa(にーさら)」は、はたらくクルマ、なかでも建設機械を多く取り扱い、チャンネル登録者数285万人(2022年4月12日現在)という人気チャンネルになっている。

    YouTubeチャンネル 20sarasa(にーさら)
    https://www.youtube.com/user/20sarasa

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