
【連載】Beaches! ビーチバレーと私
2026.05.26
西堀健実
歴史と文化を感じる建造物や街並み、美しい海。海外ツアーで訪れた好きな街5選|西堀健実【連載⑭】
ビーチバレー選手の西堀健実さんが、ビーチバレーのこと、ビーチバレーを通して体験したさまざまな出来事、出会った風景や人々など、充実の日々を綴ります。今回は西堀さんがツアーで訪れた海外の国々の中で、また行きたいと思えるお気に入りの街を5都市ご紹介いただきました。
イラスト:CHINATSU
〈目次〉
お気に入りの街5選をご紹介
みなさまこんにちは。今回は、私が海外ツアーで訪れてきた街の中から、お気に入り5選をご紹介したと思います。
これまでこの連載で触れた場所はなるべく除きました。順位をつけることは難しかったので、「5選」という形にしました。
今はスマホを海外に持参することが当たり前で、カメラ機能も充実していて写真や動画を保存できる方法も同じく充実しています。ただ、写真は結構撮っているのですが、2010年より前の写真がほとんどないのが残念です。
もし、残っていたら選考の対象になっていたでしょう。昔は、コンパクトデジカメや一眼レフを持参している選手がいましたね。でも、当時の私はカメラを購入する経済力が無かった(笑)。それも含め、私の思い出ということにしましょう。それでは、スタート。
①プラハ(チェコ共和国)
日本からヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港までの所要時間は、15〜30時間。ただ、私がお伝えしている情報は、あくまで私の知識の中からの情報ですので、間違っているかもしれません。
ヨーロッパでは、国内はもちろん国を出るのも電車やバスなど陸路での移動が可能で、安価に旅行できる場合があります。陸路で海外旅行という、日本人には新鮮な移動手段を使うのも大いにありです。
オーストラリアでの話ですが、私は最近、オーストラリア遠征での国内移動で、苦い経験をしました。ブリスベンからゴールドコーストに移動する際に、飛行機を使ってシドニーを経由したんです。航空会社のカウンターで旅程を説明したら「What happened?(何があったの)」と笑われました。興味のある方は、地図でブリスベンとゴールドコーストとシドニーの位置関係をご覧になってみてください。
海外旅行の際にはレンタカーを含めた「陸路移動」を選択肢に入れておくことをおすすめします。

さて、話をプラハに戻しますね。プラハは、中世の古い街並みや建物が数多く現存していました。歴史的な旧市街は世界遺産に登録されているそうです。壁に絵が描かれた建物が多くて、見て歩くのが楽しいです。おそらく歴史的な物語の一場面の様子が描かれているのだと思います。いたるところにあるので、絵の意味を調べてみるとより面白いかもしれませんね。
人がたくさん描かれています。何かの物語でしょうか。宗教にまつわるものかもしれません
こちらは窓を囲むように模様が入っています(左)。猫好きなのでお気に入りになった、猫がコンセプトのカフェ
教会らしき建物(左)。塔に登ってプラハの美しい街並みを見ることができます。結構高いです
プラハには尖塔が数多くあることから「百塔の街」とも呼ばれているそうです。尖塔はいたるところにあって、上まで登ることができる塔もありました。歴史的な建物や、その歴史自体にも興味を感じることができる魅力的な街でした。
そして、チェコと言えばビールですよね。私は飲みませんでしたが、街では飲んでいる人をたくさん見かけました。ビールが好きな人にはたまらないと思います。
②ベルリン(ドイツ)
お次はベルリンです。日本からベルリン・ブランデンブルク国際空港までは、15〜30時間程度。ベルリンと言えば、ベルリンの壁は外せないですよね。壁にぎっしりと描かれたイラストが、ベルリンの歴史を教えてくれます。
ベルリンの壁の壁画と言えばこちら
私が行った当時(2014年)はすごく人が多かったです。アジア人の観光客もたくさん見かけました。
また、プラハもそうでしたが、ヨーロッパは路面電車(トラム)が走っている地域が多いです。地元の人たちも観光客も気軽に路面電車で移動しています。
左のベルリンの路面電車は黄色。右はプラハの路面電車です
電車で思い出しましたが、ヨーロッパの路面電車などの切符は時間内乗り放題や、1日乗り放題など種類が多くて、どの切符も時間(期限)が決められているのですが、期限が過ぎても乗車できてしまうことがあり、それが悲惨な事態を巻き起こすことがあります。
乗れてしまうから、乗ってしまうと乗車駅できちんとチェックされて、時間が過ぎていたりすると問答無用で高額な罰金を支払う羽目になります。私は6000チェコ・コルナ(当時で約5万円くらい)を泣きそうになりながら支払った記憶があります。ご注意ください! 今は、スマホで翻訳などを駆使すれば安心かとは思いますが......。一応、お伝えしておきますね。
また、話が脱線。失礼しました。ベルリンは、歴史的なものと、現代的なものが混在していて、アートな街という印象があります。例えば、信号は「アンペルマン」というかわいいキャラクターが表示されています。
信号を楽しく表示してくれるアンペルマン
語呂合わせで、「ベルリン(Berlin)の発音が、ドイツ語で熊を意味する「ベア(Bär)」に似ていることから、街の至るところにバディー・ベアと呼ばれるさまざまなデザインの熊のパブリック・アートがあります。
イラストが個性的で探したくなる熊のオブジェ(左)。リアルなのもありました
それぞれとても個性のあるデザインなので、探してみるのも楽しいですよ。もっとリアルなベアをご覧になりたい方は、ベルリン動物園へ(笑)。
体を動かしたい方には、中心地から割と近い郊外にこのようなアスレチックがあります。
質実剛健なドイツっぽい高難度のアスレチック
同じ敷地内にビーチバレーコートが10面以上あります。ベルリンは内陸部なのでビーチバレーコートも街の中にあります。夕方、仕事終わりに仲間でビーチバレーを楽しむ人や、週末はその方々に加えて、スクールに参加する人たちでほぼ予約が埋まっていました。
あと、ドイツといえば有名なスキンケアブランド、ニベアがあります。日本では見かけない形状、香りのニベアが売っているのでお土産におすすめです。
③リール(フランス)
プラハやベルリンとは違い、あまり聞きなれない街の名前ではないでしょうか。フランスの北部、ベルギーとの国境に接する都市です。日本からは、パリ・シャルル・ド・ゴール空港まで約12時間、そこから列車などで1時間ほど。早速、陸路移動です。ベルギーや、オランダからリールへのアクセスも陸路が良いと思います。
フランスと言えばパリをご存知の方は多いですよね。パリはかなりコンパクトな造りの大都市という感じで、人がいっぱいで賑やかですが、リールはゆったりとした土地で、のどかな街並みが特徴的です。レンガづくりの古き良き建物が多く、カフェやレストランでゆっくり過ごすことができます。
古き良きいかにもヨーロッパな建物たち
駅の入り口もおしゃれに見えます(左)。リール・フランドル駅。ハリーポッターに出て来そうな駅舎です
駅がハリーポッターに出て来そうな内装でした。街を歩いていると、日本では気にも留めないものが、かわいかったりします。工事中のフェンスに猫が描かれていました。
フェンスにたくさんの猫たち
あとは月並みかもしれませんが、やっぱりバゲットとマカロンが絶品でした。さすがフランスです。すぐお隣がベルギーなのでスイーツの食べ歩きも、国境を越えて1日で楽しむことができますよ。スイーツ好きの方はベルギーに行ってチョコレートも食べましょう。
カラフルでおいしそうなスイーツが並ぶショーケース
私は行くことができませんでしたが、空港や広場などにも名前が使われている、フランスの英雄、第18代大統領シャルル・ド・ゴールの生家がリールにあるそうです。
④ポレッチ(クロアチア)
ポレッチはクロアチアのイストリア半島西岸にある小さな街です。日本からは、プーラという空港まで、約15〜20時間以上。アドリア海に面した風光明媚なところで、ビーチバレーの試合も美しいビーチで開催されました。海を挟んだ向こうにあるのはイタリアですね。8月頃に行ったことがありますが、カラッと湿度は低いですが日差しが強く、暑い日が多かったです。海の透明度はかなり高く、とてもきれいでした。
街全体はとてもコンパクトで、住宅とお店、レストランが狭い路地にあります。
なんでもない路地が絵になります
狭い路地にお店やレストランが現れます。不思議と窓にガラスが無いお家が多いです
赤いカーペットの上で寝る猫
道が交錯する狭い路地が、ちょっと迷路みたいな感じもして、異国に迷い込んでしまったような気分が味わえます。あまり大きな街ではないので、数日間滞在すればひと通りのものが見られると思いますよ。
ビーチバレーの試合を誘致したことで、開催中はビーチバレーに関連付けてキッチンカーや、色々な参加型イベントで盛り上がっていました。
昼から変化していく空と海
夕日が沈むところ。きれいです
ご覧のように、海と空の景色がきれいなので、ぼーっと飽きることなく眺めていられます。ポレッチはアジア人の観光客が少ないので、他の有名なヨーロッパの都市とはひと味違った雰囲気で、リフレッシュしたい、のんびり楽しみたい方にはおすすめです。説明するより一度訪れてみれば間違いなく感動が味わえる場所です。
⑤スタバンゲル(ノルウェー)
日本からはスタバンゲル空港まで、19〜20時間以上。ノルウェー南部に位置する港湾都市です。首都オスロからは南西へ300kmほど離れています。7〜8月頃に行きましたが、寒暖差が激しくて、日本で言う冬の装備を持って行かないと過ごせない日や時間帯があるので注意が必要です。
白く塗られた木造家屋(ガムレ・スタバンゲル)が有名で、街には絵本のような白くてかわいいお家や建物が並んでいます。
ガムレ・スタバンゲルのお店の前でノルウェーの妖精トロールがお出迎え(左)。トロールの人形もたくさん売っています
壁に絵が描かれていました。有名な方なのでしょうか
ガムレ・スタバンゲルが有名なのですが、このようにカラフルなお家も実はたくさんあります
石畳の道が多く、キャリーケースはガタガタして持ち運びづらく注意が必要です(笑)。夏は22時を過ぎても明るいです。白夜ですね。子どもたちも23時を過ぎても普通に外で遊んでいるので、時間感覚がなくなりました。
ただ、外は明るいのですが、どのホテルも室内は分厚い遮光カーテンがあるので、時間をみながら遮光カーテンを上手く使って、普段と同じ睡眠時間を取るように心がけていました。日本より時間は気にしていないといけませんでしたね。
またスタバンゲルはフィヨルドでも有名な街です。フィヨルド内にある断崖絶壁を見るハイキングコースなどもあるようです。私は行けなかったのですが、あまり行くチャンスがないので、無理をしてでも行けばよかったと後悔しています。
停泊していた豪華客船
そして、港町スタバンゲルには世界中から豪華客船が停泊することでも知られています。その大きさは圧巻です。スタバンゲルにあるどの建物よりも、大きいです。
まだまだ紹介をしたい素敵な街はたくさんあるのですが、今回はこの辺で。次回は、どんなお気に入りを紹介しましょうか。お楽しみに。
つづく
※記事の情報は2026年5月26日時点のものです。
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【PROFILE】
西堀健実(にしぼり・たけみ)
1981年生まれ、長野県中野市出身。身長171㎝。
所属:biid株式会社
経歴:小布施スポーツ少年団→裾花中学校→古川学園高等学校
得意なプレー:相手選手の観察
好きな言葉:一意専心
【2023年国内大会】
・ジャパンビーチバレーボールツアー2023
第2戦平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 3位
第3戦渋谷大会 3位
・ジャパンビーチバレーボールツアー2023サテライト
第1戦横浜大会 3位
【2023年国際大会】
・アジアツアー
サラミオープン9位
・FIVB Beach Pro Tour 2023
Futures/Satun(サトゥーン) 9位
Futures/Seoul(ソウル) 5位
Futures/Geelong(ジーロング) 5位
【2024年国内大会】
ジャパンビーチバレーボールツアー2024
第8戦JBG須磨大会 3位
第9戦マイナビ松山大会旭食品杯 3位
【2024年国際大会】
・アジアツアー
ヌバリオープン 9位
天津オープン 9位
ヌバリチャンピオンシップ 19位
・FIVB Beach Pro Tour 2024
Futures/Mollymook 9位
Futures/Coolangatta 9位
Futures/NUVALI 3位
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