
スポーツ
2025.12.23
藤田瑠奈さん, 安西渉さん 公益社団法人 日本ラクロス協会〈インタビュー〉
120年ぶり、ロサンゼルス五輪に正式競技として復活した「ラクロス」。華麗なパスワークとスピード感を楽しんでほしい|藤田瑠奈
2028年ロサンゼルス五輪の追加競技のひとつにラクロスが加えられました。ラクロスの強豪国はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど。日本では大学から始めるスポーツという面が強く、まだマイナースポーツと言えるラクロスですが、五輪競技に選ばれ、2026年は女子の世界選手権が東京で行われることもあり、急速に盛り上がりを見せています。ラクロス女子日本代表選手の藤田瑠奈(ふじた・るな)さんと、公益社団法人 日本ラクロス協会理事の安西渉(あんざい・わたる)さんに、ラクロスの魅力と展望について、駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)、第一球技場でインタビューしました。
写真:三井 公一
ラクロス女子日本代表、藤田瑠奈選手が所属している社会人ラクロスチーム「NeO(ネオ)」は、全日本クラブ選手権で7回の優勝を誇り、日本代表選手も多く輩出している強豪チームだ。この日は駒沢オリンピック公園の第一球技場で「第34回東日本クラブチームラクロスリーグ戦女子チャンピオンリーグ」決勝戦が行われた。インタビュー後に行われた試合ではNeOが勝利し、見事優勝を果たした。
練習時間がどんどん早朝になっていく、ラクロス部あるある
――藤田選手がラクロスを始めたきっかけを教えてください。
大学から始めたのですが、大学のいわゆる新勧(新入生勧誘)でラクロス部の先輩方に声をかけていただいたんです。部室でビデオを観せてもらいながら、大学生から始めても日本一になれる競技って言われて。私はラクロス未経験でしたが、日本一になれるんだって、それをうのみにして(笑)、練習体験会に行ったらすごく楽しかったので、入っちゃえ、と勢いで始めました。
藤田瑠奈選手
――高校まで何かスポーツはされていたんですか。
中学まではソフトボール部で、高校では英語劇のミュージカルをやっていました。そのまま続けるか、それともスポーツをするか、迷っていたところに日本一になれると聞いて、その方がいいかって思いました。
――大学の練習はハードだったのですか。
練習は週5日あってそれなりにハードでした。でもラクロス部は大学内でも新しい部活なので、専用のグラウンドがあまりありませんでした。だから河川敷などで、人が使ってない時にやらなきゃいけなくて、練習時間がどんどん早朝になっていくんです。ラクロス部の「あるある」話なのですが、みんな始発電車などで行って、練習して、ほかの人が来る前に帰るのが普通だったりします。
最後の砦、ゴーリーの難しさはメンタルをキープできるかどうか
――現在は社会人クラブでプレーされていますね。藤田選手のポジションはゴーリー(ゴールキーパー)とのことですが、ゴーリーの難しさ、楽しさを教えてください。
難しさは、ディフェンスとの連携もありますが、最後は自分が止めないと点が入ってしまうところです。ラクロスってサッカーに比べると点が入りやすいスポーツなので、調子のいい時はセーブ率が50〜60%になるのですが、世界大会では、例えば世界ランキング上位のアメリカと対戦すると20〜30%まで落ちるので、全部自分の責任に感じてしまうこともあります。メンタルをキープするのが一番難しいですね。
これは入ってしまうシュートで、これは止めるべきシュート、その見極めをどれだけできるか。全部止めるのは無理なので、どこまで開き直って、どこまで改善するかというメンタルのつくり方が大事になります。
逆に、ピンチのシーンでうまく止められると、0点に抑えることができる、マイナスをつくらないという楽しさがゴーリーにはあります。みんなが抜かれてきて、最後は自分しかいないからそこを守りきるという。
Cybozu presentsはじめてのラクロス観戦 【ポジション編】
――ゴーリーは一番後ろから指示を出すなど、ディフェンス面においてリーダーシップ的な役割もあるのでしょうか。
そうですね。私が所属しているチーム「NeO」もそうですが、日本はディシプリン(規律)をすごく守る国と言われていて、アメリカなど強いチームになると、個人が強いのですが、日本はしっかり連携してチームで守るのが強みです。私が指示して、みんなで連携してディフェンス、守り抜くっていうのは、とても楽しいです。
――1対1でシュートを打たれる時は緊張するのでしょうか。
緊張はあまりしないです。ある程度は賭けですね。予測で動くのと、あとは自分の体である程度コースを限定させて、「ここに打てよ」と誘導するように動きます。こっちがあまりにもドキドキしてどこに打ってくるかな、と迷っていると入れられてしまうので。
試合でゴールを守る藤田選手
「クリア」のスピードと迫力を見てほしい
――駆け引きがあるんですね。観客にはラクロスのどういうところを楽しんでもらいたいですか。
ラクロスってパスが多いんですよ。オフェンス6人が阿吽(あうん)の呼吸で、誰がどこに入って、どう抜けて行くかという、その連携でどんどんパスがつながるところは、スピード感があっておもしろいと思います。連携したパスワークからつながってシュートが決まると、とても盛り上がります。
あとはディフェンス時にボールを奪って、オフェンスに切り替わることを「クリア」と言うのですが、ボールを奪った瞬間から、一気に走って、相手を置き去りにしていくところも、本当にスピードと迫力があってすごいですよ。ぜひ見ていただきたいです。
◾️ラクロスの基礎知識◾️
●ラクロスってどんなスポーツ?
北米先住民族にルーツを持つフィールドスポーツで、クロス(スティック)を使って小さなボールを操り、ゴールに入れて得点を競います。スピード感と得点の多さが魅力です。
●何人でプレーするの?
男女ともに1チーム10人で行います。近年は6人制「SIXES(シクシズ)」も国際大会で採用されています。2028年のロサンゼルス五輪では6人制が採用されました。
●どうやってボールを運ぶの?
クロスに入れたボールを持って走ったり(歩数に制限はありません)、仲間へパスしたりして進めます。手で直接ボールを持つのは禁止です。
●得点はどのぐらい入るの?
10点以上入る試合も多く、点の取り合いが大きな特徴。攻守の切り替えが速く、何度もゴールシーンが見られます。
●男子と女子でルールが違うの?
男女ともに試合時間は15分×4クォーターで行われます。男子はフルコンタクト(接触)OKで、防具を着て試合を行います。激しさが魅力です。女子はコンタクトが制限されており、スピード感のあるパスワークや華麗なクロスワークが特徴です。
Cybozu presents はじめてのラクロス観戦 【競技紹介編】
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日本ラクロス協会より
仕事の失敗も引きずらない。週末はラクロスでリフレッシュ

――競技以外の面についても教えてください。ラクロスの選手は平日は会社員など他にお仕事をされているそうですね。
はい。私も週5日フル出社して、仕事の後にトレーニングや練習へ行ったりしています。
――藤田選手はフジテレビ(株式会社フジテレビジョン)の報道局に所属していらっしゃると聞いたのですが、すごく仕事が忙しそうなイメージがあります。
入社1、2年目はオンエア直結の部署にいて、番組の最後のテロップを打つ仕事をしていたので、本当に忙しくて、夜勤もありましたし。その時は夜勤の前後で練習したり、隙間をぬってやっていました。
ただラクロスで日本代表に選ばれて、忙しくなってきた時、ちょっと競技に専念したいということを人事の方に相談すると、理解してくださって。今はバックオフィス的な部署にいて、少し余裕はあります。
――でも、普通の人なら朝から晩まで働いて、仕事が終わったらひと休みしたいと思うところを、トレーニングされるわけですよね。辛いと思うことはないのでしょうか。
旅行に行きたいな、とかはあるのですが、休みたいというのはないですね。月曜から金曜まで働いて、土日はラクロスでリフレッシュしています。週末の練習や試合で思いっきり体を動かして、しかもすごく集中力を使うので、本当に全部リセットされるんですよ。
例えば金曜日に仕事でミスしたこととか、夜まで引きずることもありますが、土曜日の朝一番に練習したら切り替えられて、またがんばれる状態になります。いい面も悪い面もあると思いますが、仕事の失敗をいつまでも引きずらず、リフレッシュできるのがいいですね。
――うまく両立できているんですね。
日本代表として、2025年8月に開催された国際大会「THE WORLD GAMES 2025」で4位になったのですが、3位以上を目指していました。勝たなくてはいけないところで勝てなかったことが、本当に悔しくて。その試合で負けてからは、それがフラッシュバックするため、休みたい日があってもトレーニングしようという気持ちになります。
海外の強豪国の代表チームには、小学生や幼稚園から競技をやっている選手が多くいるんです。子どもの頃から20年ほどやっている人たちに、大学から始めた私たちが、6〜7年で追いつくためにはやらなければって。もう義務感と焦りが先立って、まずは練習に向かい、迷う前に行動する、といった状態です。
――最後に、当面のチームとしての目標と日本代表選手としての目標を教えてください。
NeOでは去年に引き続き「全日本クラブ選手権*1」と「全日本選手権大会A1*2」で優勝して、連覇することを目標にしています。日本代表としては来年東京で行われる「2026ラクロス女子世界選手権大会」で、絶対にメダルを獲って、昔から応援してくださっている人たち、はじめて観る人たちにも日本代表がメダルを獲れるスポーツだということを知ってもらい、興味を持ってもらいたいと思っています。がんばります。
*1 全日本クラブ選手権:社会人クラブチームの頂点を決める大会。北海道から九州までの各ブロックから6チームが出場しトーナメント方式で行う。
*2 全日本選手権大会A1:全日本クラブ選手権優勝チームと全日本大学選手権優勝チームが戦い、日本一を決める大会。
藤田瑠奈選手が所属するチームNeOのメンバーたち
日本でラクロスが始まったのが1986(昭和61)年。そこからの変遷と、現在の日本ラクロス界の様相を公益社団法人 日本ラクロス協会理事で、CSO(最高戦略責任者)を務める安西渉さんに語っていただいた。安西さんは自身も東京大学在学時からプレーを始め、社会人リーグでも10年ほどプレーを続けた。現在は理事兼CSOとして、広報・PR・ブランディング・マーケティング全般を担当しながら、プライベートでは、青山学院男子ラクロス部でコーチを務めている。
ラクロスには自分たちの遊び場は自分たちでつくる、という文化がある
安西渉理事
――日本のラクロスはどんな道すじをたどってきたのですか。
日本でラクロスを最初に始めた人たちがチャレンジ好きで、1986年に慶應義塾大学の1年生になったばかりの学生たちが、大学生になったから新しいことをしようと話していた時にラクロスを知っている人がいて「これいいじゃん」って始めたんです。
その時、彼らは何をやったかというと、ラクロスはカナダの国技なので、カナダ大使館に出向いて、「ラクロスをしたいのでどうやって始めたら良いか教えてくれませんか?」と言いに行きました。すごい行動力です。
最終的にはアメリカ大使館経由でジョンズ・ホプキンス大学という、当時のアメリカでラクロスナンバーワンチームのヘッドコーチにつながって、その翌年にヘッドコーチとトップ選手を日本に派遣してくれることになり、最初から世界トップレベルのラクロスを教わった、というのが始まりです。
ラクロスには、自分たちの遊び場所は自分たちでつくるという文化があります。例えば、大学のラクロス部では、指導者は学生たちで決めるという慣習があります。ほかの競技では監督や指導者などの体制が先に決まっていて、そこに選手が入ってきますよね。ラクロス部では、毎年新チームが立ち上がって、主将や幹部がその年のチームの方針を決める時、指導者についても本当にその人でいいのかどうか、どんな方針で指導してほしいか、ということを話します。
学生が指導者を選ぶって大変じゃないですか。知識も技術も未熟な自分たちが、指導者を決めるって、何が正解か分からないはずです。でもそういう分からないものを決める力というか、考えても答えがないものを決めなくてはいけない、そのプロセスをすごく大事にしているのだと思います。
だから各大学のラクロス部OB、OGもそれを良しとして、現役の後輩たちには過干渉しないようにします。過度に口を出すのはカッコ悪いことだという認識がOB、OG側にあるのです。
――学生たちに主体性を持ってもらい、とことん考えさせるのですね。
そういうところも含めて、ラクロスは普通に競技として拡大しようというより、文化を大事にするコミュニティとして広げていこう、という考え方が根本にあります。
日本ラクロス協会(以下、JLA)は1986年から2018年までの32年間、任意団体でした。法人格を持たないまま会員数は1万7,000〜8,000人くらいまで増えました。法人格がないので助成金もいただかず、協賛も受けずに、全て会員の会費でやりくりしていました。
その背景には、ほかのステークホルダーにおもねらず、自分たちだけで意思決定したい、という想いがありました。これはまさに、「自分たちの遊び場は自分たちでつくる」を体現したような文化でした。
ただそんなふうにラクロスを30年以上続けてきて、このままではこれ以上、このスポーツを日本で成長させるのは難しい、という関係者の共通認識も出てきました。ラクロスという競技を今後も成長、発展させていくには、社会とつながり、企業、メディア、自治体などと連携していく必要がある、という考えのもと、2018年に法人化したのです。
Lacrosse makes friends(ラクロス メイクス フレンズ)
――ラクロスを競技として成長させていくというのが、日本ラクロス協会の目的になったのですね。
ただ成長するといっても手放しにメジャースポーツになりたいという話ではなく、やはり今までラクロスが大事にしてきたものも譲らずに、でもきちんと社会と交流をして発展していきたいという、ある意味「おいしいとこ取り」をしていこうという方針があって。JLAは、2018年に公益社団法人日本ラクロス協会として再始動し、僕はその初代理事として加わることになりました。
――「Lacrosse makes friends(ラクロス メイクス フレンズ)」という言葉があるそうですね。どういう意味なんでしょうか。
「Lacrosse makes friends」は日本発の言葉で、今は世界のラクロスコミュニティで使われています。世界中のラクロスをやっている人に境界はなくて、全員が仲間、という意味ですね。Lacrosse makes friendsが成立する背景には、良い意味でのマイナー感もあると思います。つまり、競技人口が100万人、200万人と多くなると、「ラクロスやっていました」と言ってもあまり特徴はないですよね。

また、ラクロスは高校までやっていたスポーツをやめて大学で始める人が多いことも特徴です。今までやってきたスポーツをやめて、よく分からん棒を使って、ボールを投げる未知のスポーツに"チャレンジしてみた人たち"なんですよ。だから、やっぱり少し変わっていて、新しい物好きでしたり、いろいろなことに興味がある人たちが多いと感じます。
そのため社会の中ではマイナーだけど存在感はあるような、そういうところがあります。後は、マイナースポーツならではのバックグラウンドを共有している点もあります。藤田瑠奈選手も言うように、通常の時間帯にグラウンドを使うことが難しいため、早朝練習をして、朝起きるの大変だったよね、といった経験を共有しているのです。
そのような背景から、ラクロスをやっていたんですね、とお互い分かるとそこから仲良くなるスピードが異常に早くなる。例えば、はじめて会う取引先の企業の方が、ラクロス経験者だと分かると、すぐ具体的な話が進んだりすることもあります。僕はそれを「ラクロスパスポート」と呼んでいます。
エンターテイメントとして楽しめる大会や試合を増やす
――競技人口を増やすための普及活動は何か考えていらっしゃるのですか。
今は大学生が中心のため、急に増やすことは難しいと考えています。少子化も進んでいますし、大学生の競技人口が、オリンピックが開催される2028年までに倍になるかというと、そうはならないと思っています。そのため社会人の方が、競技人口が増える余地はあると考えています。土日にラクロスをやる社会人をどうやって増やしていくのかを考えています。
現時点で、JLAの会員として登録されているのは大学生以上のため、小学生、中学生、高校生のラクロス競技者については会員登録の制度はありません。ただ昔ラクロスをやっていた人たちが教員になったりして、高校などで教えるケースが増えてきました。高校は全国で60チーム以上あり、競技人口も約1,500人に上ります。小学生対象のジュニアラクロスもスクールを中心に急速に拡大しつつあります。
オリンピックの影響を一番受けるのは、子どもたちですよね。「あれやってみたい」と言い始める。低年代の競技人口が少しずつ増えていることもありますし、子どもたちが整備された環境でラクロスを始められるように、あと2年ほどで環境を整えなければいけないと考えています。
今日の試合をご覧になって分かると思うのですが、今はまだ多くの試合が、「試合を開催すること」がメインになっています。エンターテイメントとして楽しめるように設計された試合が、まだまだ一部の大規模な大会や試合に限られています。
スポーツとして発展するには、エンターテイメントとして楽しめる大会や試合が増えないと、なかなか盛り上がりません。そこはオリンピック競技になる前からちょっとずつ手をつけてきました。
2023年度から、社会人リーグの1位と大学生リーグの1位のチームが対戦して、真の日本一を決める全日本選手権大会を、「A1=ABSOLUTE ONE」としてリブランディングして、第1回大会を2024年1月14日に横浜スタジアムで行いました。
ちょうど良いタイミングで興味を持ってくれたテレビ局があり、リアルタイム放送ではありませんが、2週間後くらいに特集番組を放映していただきました。第2回の今年は味の素スタジアムで、次はとうとう国立競技場で、2026年2月1日に開催します。
ラクロスを観てみたいと思った人が気軽に観ることができる、分かりやすい試合です。例えば、サッカーはよく分からないけど、日本代表戦があるなら観戦に行こうかな、となりますよね。そういう、知らない人がとっつきやすい、しかもキャパシティが広い興行をつくる必要があるなと、整備してきました。

――来年、女子日本代表チームの世界選手権が東京であるそうですが、女子日本代表チームの目標はどこですか。
ズバリ、3位でメダル獲得が目標です。昨年のU20大会(20歳以下の世界選手権大会)で女子日本代表は史上初の3位銅メダルを獲得しており、その勢いのままシニアの代表でもメダルを獲得することを目指しています。
女子日本代表の注目選手は?
――女子の代表で注目の選手、期待の選手はいますか。
今、注目が集まっているのはやはり中澤こころ選手、中澤ねがい選手ですね。彼女たちは姉妹でNCAAという全米大学トップリーグへ留学していて、向こうでもバリバリやってきていますので、実力も十分あると思います。実は彼女たちのお父様は元サッカー日本代表の中澤佑二さんです。中澤佑二さんご本人もラクロスに興味を持たれていて、正式にコーチの資格を取得なさっています。
もう1人は細梅志保美選手ですね。22歳以下日本代表も数えると2015年から10年間日本代表に選ばれ続けている選手で、安定感があります。室内で行うボックスラクロスという、女子でもフィジカルコンタクトがあり、防具をつけてやる競技もありますが、そちらでも日本代表に選ばれています。また、ご夫婦でラクロス日本代表選手という点も注目です。もちろん、今日お会いいただいたゴーリーの藤田瑠奈選手も注目選手の1人です。
――来年の世界選手権では、今名前の挙がった選手たちに注目して楽しみたいと思います。最後に2028年にロサンゼルス五輪があります。そこでの目標をお聞かせください。
それはやはり、日本が出場できた場合には、男女ともにメダルを狙いたいですし、そのつもりで準備を進めています。
◆「2026 WORLD LACROSSE 女子世界選手権大会」東京で開催!
2026年7月24日(金)から8月2日(日)にかけて、女子ラクロスの世界一を決定する「2026 WORLD LACROSSE 女子世界選手権大会」が、東京都内で開催されます。
本大会には、各大陸予選を勝ち抜いた全16の国・地域が出場し、世界最高峰の技術とスピードが、東京を舞台に繰り広げられます。ぜひ会場に足を運び、世界最高峰の女子ラクロスを直接ご観戦ください。
● 大会名称:2026 WORLD LACROSSE 女子世界選手権大会
● 期間:2026年7月24日(金)〜8月2日(日)
● 会場:
<予選リーグ/順位決定トーナメント>
大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場(東京都品川区・大田区)
<準決勝・決勝/3位決定戦>
秩父宮ラグビー場(東京都港区)
● 出場チーム(16の国・地域)
各大陸予選にて出場権を獲得したチームが参加します。
[欧州(Europe)]
2024 Women's European Lacrosse Championships
アイルランド、イスラエル、イングランド、ウェールズ、スコットランド、チェコ、ドイツ
[アジア・パシフィック(Asia-Pacific)]
2025 Asia-Pacific Women's Lacrosse Championship
オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、日本、フィリピン
[北米・中南米(Pan-American)]
2025 Pan-American Women's Lacrosse Championship
アメリカ合衆国、アルゼンチン、カナダ、ホーデノショーニー、プエルトリコ
大会の最新情報やチケット情報、試合日程などの詳細は、下記の日本ラクロス協会公式ホームページにて随時ご案内いたします。
日本ラクロス協会ホームページ https://www.lacrosse.gr.jp/
※記事の情報は2025年12月23日時点のものです。
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【PROFILE】
藤田瑠奈(ふじた・るな)
ラクロス選手
2000年生まれ、東京都杉並区出身。慶應義塾大学卒業。社会人クラブチーム「NeO」所属。
主な成績:2022年女子世界選手権大会出場、2025年THE WORLD GAMES出場。
絶体絶命のシュートを止めるゴーリー。プレーも性格もポジティブ、持ち前の明るさで日本代表チームを率いる。 -

【PROFILE】
安西渉(あんざい・わたる)
公益社団法人日本ラクロス協会理事・CSO(最高戦略責任者)
東京大学卒業。2013年まで社会人クラブのチャンピオンズリーグでプレー。東京大学、千葉大学、現在は青山学院大学の男子ラクロス部コーチを務める。2018年日本ラクロス協会理事就任、2020年日本ラクロス協会CSOに就任。
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