ビーチバレーの、困る(イヤな)ところ|西堀健実【連載⑰】

【連載】Beaches! ビーチバレーと私

西堀健実

ビーチバレーの、困る(イヤな)ところ|西堀健実【連載⑰】

ビーチバレー選手の西堀健実さんが、ビーチバレーのこと、ビーチバレーを通して体験したさまざまな出来事、出会った風景や人々など、充実の日々を綴ります。今回は西堀選手がビーチバレーにまつわるちょっとイヤだな、大変だなと思う、「ビーチバレーの、困る(イヤな)ところ」を綴っていただきました。

イラスト:CHINATSU



〈目次〉

  1. 日焼けによるシミ
  2. 家の中が砂だらけ問題
  3. 無意識にしてしまう、ちょっと恥ずかしいこと
  4. 今後どうなる? 暑すぎる日本の夏


みなさまこんにちは。今回は西堀的「ビーチバレーの、困る(イヤな)ところ」というテーマでいきたいと思います。前回は「いいところ」を書きましたので、今回はちょっとイヤだな、大変だなと思うことを。少しネガティブなテーマなので、出来るだけライトに書きたいと思います!




日焼けによるシミ

まあ、これは最初に来ちゃいますよね。日焼けによるシミです(笑)。肌が黒くなることに対しては、最初から抵抗はなかったです。始めた頃は、日焼け止めも塗らないで、背中に信じられないくらい大きな水ぶくれができて泣きました(笑)。日焼け止めを塗るという習慣が皆無でしたからね。そして、なぜかサングラスをするのが恥ずかしくて目も痛かったです。それくらい、別に日焼けをして黒くなることに対して抵抗はなかったのですが、年を重ねるごとに増えていくシミが、イヤですね。


将来のことなんて考えずに、日焼け止めを塗らなかったあの頃の自分と、これからビーチバレー界に来てくれる皆さんに声を大にして言いたいです。


「サングラスをして、日焼け止めは塗りましょう!」


目から入ってくる紫外線は肌の日焼け(メラニン生成)の原因にもなるし、体力も消耗するみたいですよ。もちろん目自体も日焼けします。美容医療も進んでいるようだし、最近の皆さんの美意識も高いかと思いますのでシミ問題は心配無用ですかね。




家の中が砂だらけ問題

これは、ビーチバレー選手あるあるかと思うのですが、家の中が砂だらけ問題です。海に持って行ったもの、洋服、そして自分自身にも大量の砂が付着しているので、当然家の中にも砂は入りますよね。最初はがんばって見つけるたびに掃除をしていましたが、慣れると共存できるようになります(笑)。見つけても、よほどの量ではない限り無視できるようになります。怖い現象ですよね(笑)。




無意識にしてしまう、ちょっと恥ずかしいこと

あと、これ! ビーチバレーは、手や足で砂をすくって風向きを確認するのですが、砂が無いところや、インドアのサンドコートでもその仕草をしてしまうことがあります。我に返ると恥ずかしいですね。風なんてないのに(笑)。


恥ずかしいと言えば、ビーチバレーを始めた頃は水着になることに抵抗がありました。でも、慣れというのは怖いもので、今は何の抵抗もなくなりました。むしろ、水着じゃないと布が邪魔に感じるようになりましたね(笑)。




今後どうなる? 暑すぎる日本の夏

最後に、これはイヤなことというより、今後どうなっていくのだろうという心配なのですが......。日本の夏の気候です。もともとジメジメして暑い、それは周知のことだとは思いますが、年々暑さのレベルが上がり、猛暑日が多くなっていませんか? 猛暑日どころか、2026年4月には「酷暑日」という言葉を、気象庁が正式な予報用語として追加しましたよね。


猛暑日は、最高気温が35℃を超える日を指して、酷暑日は40℃を超える日を指すようです。2006年には、35℃を超える日は異常な暑さとされていて、東京都における猛暑日は年間に3日しかなかったというデータを見つけました。


近年では、年間に35℃を超える日が20日を超えて猛暑日が珍しい現象ではなくなったとのこと。それどころか40℃超えの酷暑日まで。2006年には、もうビーチバレーをしていましたから体感で分かります。今の夏の試合は、辛い。というか、危険を感じます。


年齢も関係しているかもしれませんが、そうとも言えない暑さだと思うのですよね。近年、暑熱対策もさまざまなものが出てきて、その技術も目覚ましいものがあります。もちろん、対策は重要ですが、それと同時に、試合も時期や時間を工夫する必要はあるのではないかと思っています。なかなか、暑熱対策だけで乗り切れる暑さではなくなってしまっているのではないか、と感じています。


10年もしないうちに環境は変化してしまいました。紛れもなく、地球温暖化ですね。自分自身の身を守るために、すぐにできる暑さへの対策はしつつ、ビーチバレーというスポーツを守るためにも、根本的な地球温暖化の対策は考えていきたいです。


ビーチバレーは、暑さとの戦いでもあります。そういう環境でも、パフォーマンスを出せてこそ一流。それは、一昔前なら成立したと思うのです。でも、今はそういう次元の暑さではないと思っています。選手は日々の練習の成果を披露する試合のコート上では、酷暑に邪魔されることなく最高のパフォーマンスを発揮したいと思うし、観客の皆さんも体調万全で観戦したいですよね。


これから先、私の現役生活は長くありませんが、ビーチバレーは続いていくわけです。地球温暖化を進めてはいけません。自然環境の中で試合をする競技なので、環境に対して意識を持つことと、ビーチバレーの発展は切っても切り離せません。ビーチバレーで本当にイヤだなと思うことはあまり思い浮かびませんでしたが、これだけは大きな問題です。


暑いのが嫌いということでもなく、むしろ私は8月生まれの夏女、夏が大好きです。大好きな夏が、いつまでもビーチバレーのトップシーズンであるように、私ができることを行動していきます。


今回はここまで。さて、次回はどんなお話でしょうか。お楽しみに。


つづく


※記事の情報は2026年8月28日時点のものです。

  • プロフィール画像 西堀健実

    【PROFILE】

    西堀健実(にしぼり・たけみ)

    1981年生まれ、長野県中野市出身。身長171㎝。
    所属:biid株式会社
    経歴:小布施スポーツ少年団→裾花中学校→古川学園高等学校
    得意なプレー:相手選手の観察
    好きな言葉:一意専心

    【2023年国内大会】
    ・ジャパンビーチバレーボールツアー2023
    第2戦平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 3位
    第3戦渋谷大会 3位
    ・ジャパンビーチバレーボールツアー2023サテライト
    第1戦横浜大会 3位

    【2023年国際大会】
    ・アジアツアー
    サラミオープン9位
    ・FIVB Beach Pro Tour 2023
    Futures/Satun(サトゥーン) 9位
    Futures/Seoul(ソウル) 5位
    Futures/Geelong(ジーロング) 5位

    【2024年国内大会】
    ジャパンビーチバレーボールツアー2024
    第8戦JBG須磨大会 3位
    第9戦マイナビ松山大会旭食品杯 3位

    【2024年国際大会】
    ・アジアツアー
    ヌバリオープン 9位
    天津オープン 9位
    ヌバリチャンピオンシップ 19位
    ・FIVB Beach Pro Tour 2024
    Futures/Mollymook  9位
    Futures/Coolangatta 9位
    Futures/NUVALI 3位

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