
アート
2026.09.25
雑賀俊朗さん 映画監督, 濱口典子さん ピアニスト・プロデューサー〈インタビュー〉
雑賀俊朗・濱口典子|街の人とつくれば、映画に本物の空気が宿る
『レディ加賀』『カノン』『リトル・マエストラ』など、ロケ地の街を物語の一部として捉えた作品を数多く手掛けてきた映画監督の雑賀俊朗(さいが・としろう)さん。2026年10月2日に全国ロードショーされる映画『キリコのタクト~YELL~』は、いきものがかりのヒット曲『YELL』との偶然の出会いから、神奈川県厚木市を舞台にした物語を着想したそうです。音楽指導も担ったプロデューサーの濱口典子(はまぐち・みちこ)さんとともに、地域の人々と一緒に映画をつくる過程や、音楽を物語にする仕事についてうかがいました。
写真:吉澤 健太

映画『キリコのタクト~YELL~』作品情報
2026年10月2日(金)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
【出演】
鈴木京香、藤原大祐、井頭愛海、田辺桃子、西垣匠
榊原郁恵、小西博之、大島さと子、四方堂亘
小泉今日子、宅麻伸、名取裕子
【監督・脚本・原作】
雑賀俊朗
【エグゼクティブ・プロデューサー】
神品信市
【プロデューサー】
藤田修、濱口典子、竹森昌弘、西村克也
【主題歌】
「孤独なハーモニー」前田亘輝(TUBE)×仲川瑠夏(FRUITS ZIPPER)
【挿入歌】
「白鳥」藤原大祐
【配給】
KeyHolder Pictures
©映画「キリコのタクト〜YEEL〜」製作委員会
【あらすじ】
高校の合唱コンクールで全国一を勝ち取り、「優勝請負人」と呼ばれた伝説の音楽教師・原田貴理子。しかし、彼女は突然教壇を去り、消息を絶ってしまう。かつての教え子で音楽出版社に勤める北村翔は、雑誌の特集取材をきっかけに、元合唱部の仲間たちと恩師の足跡をたどる。再び集まった若者たちは、かつての友情と恩師との絆を確かめながら、貴理子の生き様と秘密に近づいていく。
『YELL』との二度の出会いが、映画の始まりになった
――まず、『キリコのタクト~YELL~』が生まれた経緯を教えてください。
雑賀さん:私が最初に『YELL』を聴いたのは2009年のことです。この映画のプロデューサーである濱口さんの母校の中学校がNHK全国学校音楽コンクールに出場し、課題曲である『YELL』が歌われているのをテレビで観ました。その時から、「『YELL』っていい曲だな」と思っていたんです。
その2年後、東日本大震災が起きて、震災に関する特別番組をつくることになり、総合ディレクターとして岩手・宮城・福島の3県の被災地へ行きました。泊まる場所も十分になく、まだがれきが残る中で、多くの方に話を聞きました。家族と会えていない、自宅が壊れた、思い出の品を取りに行けない。そういう悲しい話の一方で、「必ずこの場所に戻ってきたい」「必ず復興してみせる」という強い言葉もたくさんあったんです。
私たちは被災した方々へエールを送るような番組、あるいは被災地の方々と一緒に、ほかの人たちへもエールを送るような番組にしたいと考えて、その象徴として使った楽曲が『YELL』でした。各県の被災地の中学生たちに『YELL』を合唱してもらうことで、被災地から歌声をつなぎ、復興へ向かう人々にエールを送ってもらいました。放送後には大きな反響があり、『YELL』はそれ以来私にとって特別な曲になったんです。

――そこから、どのように今回の映画の制作へとつながったのでしょうか。
雑賀さん:2023年、私の地元・北九州で撮った『レッドシューズ』という作品を厚木の映画館で上映していただく機会があったのですが、本厚木駅に着いた時、ホームで『YELL』の発車メロディが流れたんです。恥ずかしながら、いきものがかりが厚木にゆかりがあることを、私はその時まで知らなかったのですが、何かに導かれたような感覚を覚えています。
現在の厚木市の山口貴裕市長とはその上映をきっかけに知り合いました。市長も『レッドシューズ』を観てくださり、翌年に『レディ加賀』が同じ映画館で上映された際にも、また足を運んでくださったんです。
濱口さん:偶然ですが、市長のお母様の出身地が加賀市なんですよ。
雑賀さん:そうしたご縁が続く中で、厚木市が市制70周年を迎えることもあり、厚木を舞台に映画をつくろうという話が次第に盛り上がっていきました。自分としては「ここで撮るなら『YELL』を題材にするしかない」と思っていました。「さよならは悲しい言葉じゃない」という歌詞に込められたメッセージを自分なりに読み解き、オリジナルの物語として再構築したのが『キリコのタクト~YELL~』です。
濱口さん:本当に、いろいろな縁が次々につながっていきました。作品ができるまでの流れを振り返ると、「引き寄せ」という言葉を使いたくなるような出来事が多かったですね。

――物語の中心を、音楽教師と生徒たちの関係にしたのには理由がありますか。
雑賀さん:『YELL』は卒業のシーンでも広く歌われている曲ですから、学校を舞台にしたいという思いがありました。最初は若者だけの物語も考えましたが、合唱を描くなら、先生が生徒に何を伝えるのかも大切だと考えたんです。
今の先生たちは、生徒との距離をどう取るか、とても悩んでいると聞きます。近づきすぎてもいけないし、離れすぎても届かない。そこで、答えを押し付けるのではなく、手を差し伸べたり、背中を押したりする先生を描きたいと思いました。言い換えれば、生徒に「エール」を渡す役割です。
人生では、すぐに答えが出ないこともあります。先生の言葉が、その時には届かなくても、何年か後に心に響くかもしれない。物語の最後も、単なる再会や終着点ではなく、そこから登場人物たちの次の一歩が始まるようにしたいと考えました。
10カ月かけ、市民キャストが「本当の合唱部」になった
――厚木市民もキャストとして参加しています。どのように選ばれたのですか。
雑賀さん:厚木市からも、なるべく市民が参加できる作品にしたいという希望があり、2024年11月に市民オーディションを行いました。映画には3つの学校が登場するため、まず約60人を厚木市に在住・在学・在勤している人の中から選び、その中から歌と演技の両方を見て、合唱部員役を決めていきました。
濱口さん:応募者は女性が多くて、男性の合唱部員が足りませんでした。そこで、別の役で選ばれていた男の子たちに「合唱部もやりませんか」と声をかけました。歌の経験がほとんどない人も含め、役と一緒に育てていった形です。
オーディションの翌月から練習を始め、撮影まで約10カ月。市民キャストは高校生や大学生を中心に、15歳から25歳くらいまででした。週末、厚木に集まり、私と指揮者やボイトレの先生たちとのチームで合唱を、監督が演技を教えました。メインキャストは東京で練習し、最後に厚木で市民キャストと合流しました。
――出演者も厚木にゆかりのある方が多いようですね。地元の人たちが出演することで、作品にどんな変化が生まれましたか。
雑賀さん:まず、地元の人にしか出せない空気感があります。東京から役者を連れてきて、その街に住む人の役として歩いてもらっても、その土地の空気と合わないことがある。言葉のちょっとした調子や歩く速さ、たたずまいは、つくろうと思ってもなかなかつくれません。
地元の人たちは、やはり地元に対する想いも強い。映画に参加することを、自分たちの街の出来事として受け止めてくれます。『YELL』という曲に対しても「自分たちの歌」という意識をお持ちです。別の曲だったら、同じまとまり方にはならなかったかもしれません。
インタビューは、映画のロケにも使われた厚木市文化会館で行われた。ホワイエの大きな窓から丹沢の山々を一望できる
――合唱は吹き替えではなく、全部ご本人たちが歌っているのだそうですね。
濱口さん:北村翔役(主人公・原田貴理子の元教え子役)の藤原大祐さんは、音楽活動もしていますが、元教え子役のほかの3人(井頭愛海さん、田辺桃子さん、西垣匠さん)は合唱経験がほとんどありませんでした。合唱では必ずしも主旋律を歌うわけではありませんから、自分のパートだけを歌うと、知っている曲とはまったく違って聞こえる。同じパートをみんなで歌って練習できればよいのですが、メインキャストたちは単独で練習するからすごく難しい。そこが苦労したところですね。
吹き替えという方法もあると伝えましたが、本人たちは「絶対に自分たちで歌う」と言いました。役者としての意地や集中力を感じましたね。ただ、メインキャストたちも厚木に来て市民キャストと一緒に歌うようになると、同じパートを歌う仲間の声を頼りにできる。市民キャストがコツを教えたり、自主的にパート練習をしたりして、少しずつ一つの合唱になっていきました。
雑賀さん:合唱の練習をしながら演技も形にしていきます。メインキャストなしで市民キャストだけが厚木で練習した時も、誰かがキリコ役やほかの主要人物の役を代わりに務め、台本の場面を何度も再現しました。だから撮影が始まった時には、全員が場面の意味や互いの役割を理解していた。反応が自然で、現場もとてもスムーズでした。10カ月かけて、本当の合唱部のような関係ができていたんです。
完璧な音より、10カ月の時間が「響き」になる
――音楽指導を担当された濱口さんとしては、合唱の仕上がりをどう見ていますか。
濱口さん:音程については、かなり厳しくツッコミました(笑)。ただ、録音当日は何度もやり直せるわけではありません。大人数の合唱ですから、誰かが少し音程を外すこともあります。プロの合唱団に頼めば、もっと整った音にできたかもしれません。でも、私たちが残したかったのは、10カ月練習してきた仲間たちの響きです。
毎回参加できた人もいれば、学校や家庭の事情で休む日があった人もいる。それでも一緒に積み重ねてきた過程は、映画の中で生徒たちが合唱部をつくっていく時間と重なっています。少し不ぞろいなところも含めて、気持ちが乗った歌になりました。映画の中でキリコの言葉にもありますが、大切なのは、間違えないことではなく「伝えること」だと思います。
歌っている時の表情も練習しました。実際の合唱コンクールの舞台に立った時、生徒たちは何を感じているのか。音だけでなく、その達成感まで映像に出るようにしたかったんです。

――俳優が実際に歌い、楽器を演奏することにもこだわったと聞いています。
濱口さん:鈴木京香さんも、撮影の約8カ月前からピアノを練習しました。テレビドラマでは、撮影の都合で顔と手を別の人が演じることもあります。でも映画では、できる限り本人が演奏することに、俳優側もつくる側もこだわります。「あの演奏は自分でやった」と言えることが、役への入り方にもつながるんだと思います。
ピアノでいうと弾く時の視線も大切です。真面目に練習した人ほど大切な場面では鍵盤を見たくなりますが、場面によっては鍵盤を見ずに周りを見ながら弾かなければならない。音楽として正しく弾くことと、映画の登場人物としてどう見えるか。その両方を考えて練習しました。
雑賀さん:役者さんの集中力は、いつもすごいと感じます。歌でも楽器でも、短い期間に「ここまでやり切る」と決めて身につけてくる。その意思の強さがなければ、役になり切ることはできないのだと思います。
――雑賀監督は『リトル・マエストラ』『カノン』『レディ加賀』など、音楽が重要な映画を手がけてきました。映画にとって音楽とは何でしょうか。
雑賀さん:映画と音楽は切り離せません。名作には、記憶に残る音楽が結びついていることが多いですよね。音楽を題材にした作品でなくても、「この曲が流れているような映画にしたい」という感覚が自分の中にあり、それがハマった時に作品の世界観が見えてきます。今回のように核となる曲が先にあると、その世界を組み立てやすい面もあります。
もう一つは、濱口さんの影響です。私はもともとロックが好きで、クラシックは苦手でした。なぜ何百年も前の曲を今も演奏するのか、よく分からなかったんです。ところが、ある時、楽譜は録音のなかった時代から音楽を伝え、それを演奏家が今再現する芸術なのだと気づきました。そこからクラシックを聴けるようになった。『リトル・マエストラ』では、「楽譜は作曲家からの手紙」という言葉を作品の核にしました。
濱口さん:今回は『YELL』に加え、登場人物や場面に合わせたクラシック、TUBEの前田さんとFRUITS GIPPERの仲川さんが歌う主題歌『孤独なハーモニー』、藤原さんが書き下ろした挿入歌『白鳥』、劇伴(劇中伴奏音楽)など、本当に多くの音楽が流れます。知らないうちにさまざまな曲が物語を運んでいて、音楽を聴くこと自体も見どころの一つだと思います。

――脚本づくりでは、映画とテレビドラマの違いも意識しますか。
雑賀さん:テレビドラマは、家事などをしながら観る人もいるので、言葉で説明することが多くなります。一方、映画館では観客がスクリーンを見つめている。絵を見れば分かることは、セリフで言いすぎない方がいい。言葉を減らし、余韻や間に委ねられるのが映画です。
鈴木京香さんは映画が本当に好きな方で、最初に台本を渡してから「何ページのこのせりふがいい」「この場面はなくても伝わるのでは」と、とても具体的に話してくださいました。プロデューサーの提案で分かりやすくするために足したセリフを鈴木さんの意見で削って、最初のシンプルな形へ戻した部分もあります。役者さんと脚本を一緒に掘り下げていくことも、映画づくりの大切な工程です。
街を舞台にするなら、地元の人も知らない顔まで探す
――雑賀監督の作品は、北九州や加賀、能登半島の福浦港など、実在する街を舞台にしたものが多くあります。地域を題材にした映画にする時、どんなことを大切にしていますか。
雑賀さん:もともとテレビドラマをつくっていたので、東京は撮影の制約がとても多いと感じていました。映画を撮るなら、そうした制約に縛られず、日本のさまざまな場所にある物語を見つけたいと思ったのが始まりです。私自身、旅行が好きで、知らない街で撮影することにワクワクします。
ロケハンでは、有名な観光地を並べるだけではなく、「地元の人も、こんな場所があったのかと思うところを撮りたい」と考えます。街を歩き、風景や人々との出会いを経て、自分の中で一度咀嚼して、映画としてもう一度見せるような感覚です。プライベートで旅行していても、「この階段はいいな」「ここで撮れそうだな」と、いつもロケハンの目になってしまいます。

――厚木では、どんな街の表情を見つけましたか。
雑賀さん:最初は、工場や駅前のビルがある都市、東京のベッドタウンという印象でした。ところが実際に街を歩いてみると、緑や公園がとても多い。作品に登場する草原のような景色も見つけました。
桜も大切な風景でしたね。ロケハンで桜の名所を知り、脚本の段階では予定していなかった場面を、桜の季節にしたいと思いました。ただ、桜を撮ることの難しさを、今回実感しました(笑)。見頃は短く、その時期は雨も多い。並んだ桜の木でも一部が満開でも別の部分が散っていたりと咲き方が違いますし、映像でほしいと思った方向に風が吹くとは限りません。3年にわたって少しずつ撮りためて、映画の中では一日の出来事としてつないでいます。
場所だけでなく、人にも地域の個性があります。東京や横浜のような大都市を少し離れると、それぞれの街に独特の空気がある。それを見つけ、地域を舞台にする面白さだと思います。
――本作を映画館で観てほしいと話されていました。劇場ならではの魅力はどこにありますか。
雑賀さん:今回は映像の色や細部にもこだわって、Nikon社の"RED"というハリウッドでも使われている8Kのカメラで撮影しました。映画館の大きなスクリーンで観ると、厚木の緑や桜の印象も変わると思います。
濱口さん:音も5.1チャンネルでつくっています。合唱が前から聞こえるだけでなく、左右や後ろへ広がるので、音に包まれるような臨場感があります。家庭のテレビでは同じようには聞こえません。映像と音楽を含め、ぜひ劇場で体験していただきたいですね。
――お二人は、この映画をどんな人に届けたいですか。
雑賀さん:単に「応援しているよ」と言うだけの映画ではなく、観た人それぞれの人生へのエールになればと思っています。若い人は、登場人物の悩みや一歩を踏み出す姿から、「自分も頑張ろう」と思うかもしれない。40代、50代、その先の人も「まだまだできることがある」と感じてもらえるかもしれない。どの年代の人にも、それぞれの受け取り方をしてほしいです。
濱口さん:私は群像劇だと思っています。キリコが画面に出ていない時も、鈴木京香さんの存在感によって、若者たちの中にずっとキリコがいるように感じられる。登場人物の誰かに、かつての自分との共通点を見つける人もいるでしょうし、「こんな先生がいたな」と思い出す人もいるでしょう。自分の記憶と重ねながら見ていただけたらうれしいですね。

――最後に、映画と構成を変えた小説版も刊行されています。映画とは違う面白さはどこにありますか。
雑賀さん:脚本を書く時点で、映画に映る部分だけではなく、登場人物それぞれの背景を考えています。映画で見せられるのは氷山の一角ですが、小説では、それぞれがどんな人生を歩み、キリコをどのように捉え、どう見ていたのかまで書けました。
脚本の何倍もの文章を書くのは大変でした。それでも、映画をそのまま文章にするのではなく、構成も変えました。私が読者なら、映画と同じものではなく、もう一つの作品を読みたいと思うからです。小説を先に読むか、映画を先に観るかは、その人の好みでいい。二つを行き来しながら楽しんでいただけたらと思います。
※記事の情報は2026年9月25日時点のものです。
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【PROFILE】
雑賀俊朗(さいが・としろう)
映画監督
福岡県出身。早稲田大学卒業後、映像制作会社に入社し、ディレクターやプロデューサーとして活動。2001年に『クリスマス・イヴ』で映画監督デビューを果たす。代表作に、角川エンジェル大賞を受賞した『チェスト!』、上海国際映画祭招待作品『リトル・マエストラ』、中国のアカデミー賞と称される金鶏百花映画祭の国際映画部門で最優秀作品賞に輝いた『カノン』などがある。近年も『レッドシューズ』『レディ加賀』などを手掛け、地方を舞台にした温かな人間ドラマを精力的に発信している。 -

【PROFILE】
濱口典子(はまぐち・みちこ)
ピアニスト・プロデューサー
武蔵野音楽大学大学院修了、昭和音楽大学非常勤講師や日本スペインピアノ音楽学会副会長を務める。スペイン音楽に深く精通し、日本における数少ないスペイン声楽作品のコレペティトールとしても活躍する実力派ピアニスト。また、映像制作にも深く関わり、雑賀俊朗監督作品では、『リトル・マエストラ』『カノン』『レッドシューズ』などでプロデューサー、音楽監修、ピアノ・合唱指導、劇中のピアノ演奏までを多角的に担当し、作品を根底から支えている。
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