ノートを変えればアイデアも変わる

MAY 31, 2022

菅 未里 ノートを変えればアイデアも変わる

MAY 31, 2022

菅 未里 ノートを変えればアイデアも変わる モノを書くことを覚え始めた幼少期からずっと身近にあるペンやノートなどの文房具。いま改めてその世界を覗き込めば、使い心地、デザイン、遊び心やユニークさなど、多様なアイテムがあり、進化を遂げていることに驚かされます。連載「創造する人に役立つ文房具」では、文具ソムリエール菅未里さんに、数ある文具の中から「使うことでクリエイティブな気持ちになれるアイテム」をご紹介いただきます。

タブレットやスマホ、ノートパソコンなどデジタル機器は今や私たちの生活に欠かせないものになっています。アナログなものは一切使わないという方もいるかもしれません。


メモはパソコンでもスマホでもできますし、誰が打っても安定した形を表示してくれるデジタルの文字は大勢が見る書類にはぴったりです。メールですぐに情報が届くところもアナログにはない機能です。ではなぜあえてこのデジタル時代にアナログを使う人がいるのでしょうか。




デジタルにはないアナログの強み

アナログな手書きの強み、それは意外にたくさんの情報量が書き込めるということです。また手を動かして文字を書くことで記憶に残りやすくなったり、文字に感情が現れたり、デジタルには決して真似できない効果があります。


勉強をするときは手書きでノートを取ったり、お礼はメールではなく手紙にしているという方もいますが、これはデジタルにはできない手書きの効果をうまく利用しているわけですね。


デジタル機器を多用するクリエイティブな職業の方も、このような手書きの効果を知ってか知らずか、アイデア出しは手書きで行う場合も多いようです。


そこでおすすめしたいのがラコニックの「スタイルノート」。10種類あるコンテンツから好きなフォーマットを選べる、ちょっと変わったノートです。


ラコニックの「スタイルノート」


一般的にノートというと横罫線の学習用ノートをイメージされる方が多いでしょう。こちらの連載では過去に方眼罫も紹介しました。しかし、「スタイルノート」は横罫線でも方眼罫でもないんです。


今回は10種類の中でも特に私が読者の皆さんにおすすめしたい「Think」を見ていきましょう。


ラコニックの「スタイルノート」




アイデア出しにぴったりなフォーマット

「Think」には仕事のアイデア出しや目標を具体化する作業に向いたフォーマットが4種類、1冊のノートの中に入っています。9×9のマス目が配置されたマンダラチャート、座標軸、同心円チャート、そして4コマ・メモの4種類です。マンダラチャートはプロ野球選手の大谷翔平さんが高校時代に将来の目標をかなえるために使っていたと話題になりましたね。


アイデア出しにぴったりなフォーマットフォーマットの拡大図はこちら



横罫線のノートではいけないということではありません。しかし、ノートの書き方によって情報を整理しやすくなったり、新しいアイデアが出たりするものです。いつも箇条書きや横列だけで文字を書いている場合には、図や表を利用すると普段とは違う視点を得ることができるのです。


もちろん、横罫線のノートに自分で図を書いて、表を使って書き方を変えることもできますが、いちいち書くのは面倒で長続きしない人がほとんどでしょう。その点、ノートに元からフォーマットが作られていれば取り組みやすいですよね。




相性のいいノートを見つける

「Think」以外にもスケジュール管理に便利な「Monthly」や議事録を取りやすい「Meeting」、やることリストに特化した「ToDo」など一般的な横罫線ではないちょっと変わったフォーマットがそろっています。


1冊396円で60ページほどの手軽なボリュームなので、数冊買って自分に合うものを探してみるのもいいですね。ご自身の創造力を高めるノートフォーマットを見つけてください。


ラコニックの「スタイルノート」


ラコニックの「スタイルノート」



【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
ラコニック「STYLE NOTEBOOK/スタイルノート Think」


※記事の情報は2022年5月31日時点のものです。

  • プロフィール画像 菅 未里

    【PROFILE】

    菅未里(かん・みさと)

    文具ソムリエール。
    文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
    国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。

    著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。

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