
【連載】創造する人に役立つ文房具
2025.11.11
菅 未里
効率的で使いやすい、アイデアが詰まったスティック糊|菅未里の「創造する人に役立つ文房具」
でんぷん糊、液体糊、スティック糊、テープ糊......、糊を意識して使ったことはありますか。「テープ糊は高いから安い液体糊を使う」という方もいれば、「液体糊は波うつからスティック糊にしている」という方もいて、使い方や好みによって相性のいい糊はそれぞれ違います。今回は価格や使い勝手の面で、比較的選ぶ方が多い「スティック糊」からコクヨの「GLOO(グルー) スティックのり」をご紹介します。
写真:菅 未里
実は進化しているスティック糊
スティック糊といえば、固形の糊をボディの一部をくるくるとまわして繰り出す棒状の糊を指します。「GLOO スティックのり」は一見シンプルなデザインのスティック糊で「おしゃれなだけかな」と思いきや、実は高機能なスティック糊なんです。

一般的なスティック糊は円筒形ですが、GLOOは容器の形状が丸と四角になっているところがポイントです。
四角が叶える効率化

GLOOはキャップが丸型ですが、糊の面が四角形になっています。一般的なスティック糊は円筒形のボディに、円柱の糊がセットされていますが、GLOOはケースと糊の形が異なるのです。

糊の形状が四角なので、書類などの印刷物の隅までしっかりと糊を塗ることができるというわけです。一般的な丸いスティック糊だと紙の隅まできっちり糊を塗るには糊をつけたい紙の下に、不要な紙をもう一枚敷いて、下敷きにしながら塗らなければいけませんでした。GLOOなら下敷きの必要はないですし、隅まできれいに塗れます。効率的ですね。

糊面が四角でキャップは丸いという特殊な形状ですが、キャップの密閉性は丸型キャップと同様に高くなります。さらにキャップの内側に糊がついてベタベタになるリスクも減ります。

横に倒して置いた際には、ボディが四角いので机の上でころころと転がらないというメリットも。横に置くと、ボディが白いため持ち手とキャップがどちら側なのかわかりづらいという方もいるかもしれませんが、キャップを見れば、持ち手とキャップは一目瞭然です。
キャップまで使いやすくユーザーをサポート

キャップの縁には少し段差があって、親指をひっかけてキャップを開けられるようになっているんです。糊のキャップは内側に糊がついて固まってしまうことで開けづらくなることがありますが、GLOOは両手を使って本体から引き抜くようにキャップを外す必要はありません。
親指をキャップの段差部分にひっかけて、押し上げるようにキャップを外せます。キャップを引き抜いて開けるものではないと覚えれば、丸い方か四角い方か、両端のどちらが糊面なのかわからなくなることはありません。
丸面は抜群の安定感

丸い面は本体よりもやや広くなっているので、GLOOを立てて置いた際にも安定感があります。立てて置いたのにコトンとすぐに倒れるのはストレスですから、安定感があるのはいいですね。
なお、GLOOには、「シワなくキレイ」「色が消える」「しっかり貼る」の3タイプがあり、それぞれS、M、Lの3サイズが展開されているのもポイントです。
小さなストレスを減らして快適に
領収書の整理や封筒などに糊を使う機会はあるけれど、意識して糊を買っていなかったという方はぜひ見直してみてください。他にも文房具は使い勝手を追求して日々進化しています。ぜひ日ごろ使う小さな文房具ほどこだわってみてください。小さなストレスがなくなると毎日が快適になり、創造力がアップするかもしれません。
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※記事の情報は2025年11月11日時点のものです。
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【PROFILE】
菅未里(かん・みさと)
文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。
著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。
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