【連載】創造する人に役立つ文房具
2023.11.14
菅 未里
インプットにおすすめ「二股カラーペン」
創造する人々に必要なのはなんといってもインプット。クオリティの高いアウトプットをするにはインプットが欠かせません。人と話したり、音楽を聴いたり、美術品を見たりとインプットの方法は様々ですが、皆さんの最も身近なインプットは本や資料を読むことではないでしょうか。今回は読書や資料を読み込む際に効率を上げてくれるペンをご紹介します。
2つに分かれた不思議なペン先
キャップを外すとカラーペンの横に細いペンがついている、一風変わったペン先。こちらのペンは「ニニピーデコ」です。
累計出荷本数180万本を超えた人気シリーズ「ニニピー」の最新作で11月下旬に新発売となります(一部店舗では10月上旬から先行販売しています)。
アンダーラインに使いやすい太いマーカーと、文字を書きやすい0.3mmの細書きのペンが1つのペン先についている不思議な見た目のカラーペンです。
目にやさしいくすみカラー
蛍光ペンのような目立って、一目で注目すべきところがわかる色も便利ですが、蛍光色はまぶしい、チカチカするという方にニニピーデコの落ち着いたカラーはおすすめです。
くすみカラーは目にやさしくまぶしくないのでパソコン作業で疲れた目でも扱いやすく、蛍光ペンが苦手な方に向いています。
また、職場で資料に書き込んだ内容を他人に見られたくないという方は、一般的な赤文字のように目立つ色ではなく、あえてニニピーデコのようなくすみカラーを使うと、他人に資料を覗き込まれた時に書き足した文字が目に入りづらくなるので安心です。
180度くるりと回して書き分けできる
1つのペン先に太いペン先と細いペン先があるので、ペンを持ちかえることなく太いペン先と細いペン先を使い分けできます。例えば、資料を読んでいる時に太いペンでアンダーラインを引き、細いペンで自分の考えや後から調べることを文字で書き込むといったことが1つのペンを手元でくるりと180度回すだけでできるのです。
細いペンと太いペンの2本分の役割を1本でこなすので、ペンケースやペン立ての省スペースにもつながりますね。
1つのペン先に2種類のペンがあると書きづらいのではないかと心配する方もいるでしょう。
よく見ると太いマーカーと細いペンはそれぞれまっすぐではなく角度がついているため、ペンを持って書いた際に2つのペン先が同時に紙面につかないよう設計されています。この絶妙な角度で書きやすくなっているんです。
インプットのおともに新たな多機能ペン
一般的に「多機能ペン」というとボールペンとシャープぺンをイメージしますが、こちらはカラーのマーカーと細書きペン。意外に時間をとっていたアンダーラインとコメント書きを1つのペンでさっと済ませることができるので時間短縮になります。
1本220円(税込)と安価なので、まずは試してみませんか。
【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
※記事の情報は2023年11月14日時点のものです。
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【PROFILE】
菅未里(かん・みさと)
文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。
著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。
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