【連載】ひらめきが降りてくる!? 星読み係yujiのパワースポット便り
2024.09.02
yuji
穢れを祓い、浄化を促してくれる9月のパワースポット
星読み係、ヒーラー、フィールドワーカーのyujiさんから届く「パワースポット便り」。そこにいるだけでなにか心地よい"グッドバイブス"が感じられる場所、ひらめきやアイデアが湧いてきたり、クリエーティブな気持ちになれるような場所を教えていただきます。「余計なものを手放す、禊(みそ)ぎの時期」という9月のおすすめスポットをご紹介!
「禊ぎ」のバイブスが高まる時
占星術の世界では、木星、土星、天王星、海王星、冥王星といった比較的地球から遠い惑星は転換期・時代の背景などを示すといわれています。今年はそのうちの2つの天体がその居を変える、転換点ラッシュとなる年です。
地球のバイブスを刷新するとされるのは木星と冥王星の2つの天体。特に冥王星は10~20年程度かけてある星座からある星座へと移動する天体であるため、時間をかけて1つの星座の管轄領域をじっくりと観察し、調整をかけ、必要とあらば大胆な軌道修正を促したり、リセットをかけていくなどがなされます。
そんな冥王星が動くのは2024年の9月と11月。特に9月のそれは山羊座の部屋への冥王星回帰のため、山羊座の示す領域である"社会・権威性"と、冥王星の示す"破壊と再生"の波動の掛け合わせから、"古き時代には良かったこと、でももうこれからの時代にはそぐわないこと"が一斉に禊がれていく、またはその威を手放していくということが起こるのではと推察されます。
これは社会のみならず個人レベルでも同様に起こります。そのため惰性で続けていた風習や悪癖、またはこびりついている価値観などが9月を境にアンインストールされていくであるとか、"手放し"を促す外圧がやってきたりするかもしれません。
人は生きている限り変化することから逃れられません。幾つになっても人は変化し続けます。
ただ、人には恒常性も備わっていますので、居心地がいい場所・ことを手放せず、習慣化していることをなかなかやめられないのかもしれません。でも今月はそういったものにも見切りをつけて、気持ちよく手放していける、いわば卒業のようなことが起こり得る月なのです。
どんな外圧があるのか、どんな流れで"手放し"が起こるのか。人にもよりますが、どんどん余計なものを手放して、風の時代*という新時代に相応しく、もっと軽快に、もっとゆるやかに人生を歩んでいけるような、節目感が強い1カ月となっていくのではないかと思っています。
*風の時代:占星術の用語で自由と多様性に満ちた時代のこと。2024年から本格的に始まったとされる
成田山新勝寺
禊ぎといえば浮世の穢(けが)れや煩悩を焼き払う仏様、お不動様を抜きには語れません。
お不動様といえば人の世につきものの穢れを祓(はら)い、私たちに近寄りがちな邪心や魔が差すといったものを遠ざけてくれるありがたい仏様。
そして、いろいろなものが生まれ変わっていく2024年においては、お不動様を御祀りする場所の中でも一際厳しく穢れを祓い、転生を促すような場所がベストかと思われます。
「成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)」は日本三大不動尊のひとつであり、本尊が座する千葉県はもともと、主役になるバイブスを高めてくれる波動を持っている場所でもあります。また、成田山は名だたる歌舞伎俳優たちが懇意にするなど、芸事にまつわる波動も高めてくれそうな場所でもありますので、個を大事にする今のような時代にはぴったりの社寺ではないかと思われます。
賑やかな門前町をそぞろ歩く楽しみもありますし、こちらをお参りすることで、"アンテナ"がクリアになり、邪なものを遠ざけ、"良いもの・必要なもの"をひらめきとして吸着できるようになるのではないでしょうか。
ホテルクアビオ
日本を代表する名湯・草津温泉。その湯畑を見下ろす高台に座する「ホテルクアビオ」は特異なサービスを提供するホテルとして知られています。
日本屈指の湯質を誇る天然温泉+ファスティング、またはマクロビオティックフードを満喫できるという"ヘルスケア・デトックス"をテーマに据えた、泊まるだけで元気になりそうなウェルネスホテル。それが「ホテルクアビオ」のオンリーワンの魅力です。
通常、こちらに泊まるゲストは1泊のみではなく数泊、場合によっては1週間ほど滞在し断食をしたり、マクロビオティックフードを楽しんだりしつつ、草津の湯や散策を満喫したりして思い思いに過ごします。
ホテルというとステイオンリーのシンプルなものから、ウエディングやスペシャルなディナー、会議や記者会見など、多様な用途があるシティホテルなどを想起しますが、このホテルはホテルステイの新しい形を示し、革新的な体験ができる草津の、湯治場ならではの新名所ではないかと思うのです。
桜松神社
https://www.hachimantai.or.jp/event/hudounotaki/index.html
近年、スピリチュアルや神社愛好者の間で"瀬織津姫(せおりつひめ)"が人気を帯びてきていることはご存知でしょうか。
瀬織津姫は大祓詞(おおはらえのことば)やホツマツタヱなどにその名が登場し、水の神様であり禊ぎ・祓いの神様であることはわかっていますが、その実態についてはよく知られていない神様のようです。
彼女にまつわる各種民間伝承や逸話、著名人のブログ、SNS、書籍などに端を発して徐々に人々の間で話に上ることが増え、気づいたら瀬織津姫を祀る神社や場所などを訪れる参拝者が増加しているのです。
その由来などから瀬織津姫を祀る神社は全国にはそう多くありませんが、例えば岩手県八幡平市(はちまんたいし)にある「桜松(さくらまつ)神社」は、瀬織津姫をご祭神とする神社の中でもかなり見応えがある場所のように思います。
ハイライトは「不動の滝」。高さ15mを誇る滝は本当にダイナミックで、その手前にある橋に立てば、滝のマイナスイオンと瀬織津姫のご神徳が混ざり合って、最高の浄化が促されるような気がしてなりません。
熊野古道
https://www.hongu.jp/kumanokodo/walk/
時の権力者、天皇、やんごとなき身分の人々がよみがえりの聖地・熊野を目指し歩いたとされる巡礼路。それが現代では「熊野古道(くまのこどう)」と称され、起源を悠久の昔に求める巡礼路は、今から遡ること20年前の2004年に世界でも珍しい「道」の世界遺産として登録されました。
同じく「道」の世界遺産であるスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の巡礼路と姉妹道提携が結ばれていたこともあり、世界遺産に登録されると世界での認知が急増。現在では世界中から多くの巡礼者、またはハイカーが訪れています。
和歌山・三重の奥地に広がる熊野三山。その中でも熊野本宮までの道は幾本もあり、樹齢数百年を超える巨木を見ながら、または苔むした道に並ぶ数多の地蔵や石碑を拝んだり眺めたりしながら、かつての巡礼者も通った道を歩んでいくと、ふと時代を忘れたように感じることがあります。
周りには現代風のものはなにもなく、木々の緑と鳥や虫の音と自分しかない環境の中で感じる圧倒的な自然への埋没感は、自分を一旦無に帰してくれるに違いありません。
無為自然といった状態へと己のマインドをリセットしてくれる旅、それが巡礼であり、"よみがえり"現象の真意なのかと思うのです。
※記事の情報は2024年9月2日時点のものです。
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【PROFILE】
yuji(ゆうじ)
星読み係、ヒーラー、フィールドワーカー。香川県生まれ。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをブログ、SNSにて発信している。著書に「『生き方のセンス』の磨き方/白・黒」(共著、ワニブックス)、「運命を変える『石』の処方箋」、「風の時代の未来予測」(講談社)、「日本」(光文社)など。
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