【連載】ひらめきが降りてくる!? 星読み係yujiのパワースポット便り
2024.11.01
yuji
普段と異なる"脱俗世感"にふれる11月のパワースポット
星読み係、ヒーラー、フィールドワーカーのyujiさんから届く「パワースポット便り」。そこにいるだけでなにか心地よい"グッドバイブス"が感じられる場所、ひらめきやアイデアが湧いてきたり、クリエーティブな気持ちになれるような場所を教えていただきます。11月は世俗とは切り離された波動を持つ星回り。"脱俗世感"を感じるスポットを集めました。
「幽玄」のバイブスが強まるタイミング
11月は、太陽が蠍座(さそりざ)の部屋に入室するタイミング。
蠍座は陰陽でいうなら陰、表裏でいうなら裏、マジョリティ・マイノリティでいうならマイノリティを示す星座です。また、蠍座は霊力や見えない世界を司るとされますが、11月はその蠍座と魚座が非常にいい角度を組むことから、魚座のパラレルワールド的な波動が相まって、なんとも幽玄でちょっと不思議な世界との繋がりが深まっていくような時期となっています。
そのため、普段なら行かないエリアへ足を向けたり、"世界線*"などと繋がっていくような出来事が起こったり、人によってはそういったことをきっかけとして改めて自分の立ち位置や生い立ち、ルーツ、また、今後のことを考えたり、一気に飛躍して世界の不思議について思考を巡らせたりすることもあるかもしれません。
*世界線:相対性理論で使われる物理用語だが、近年では「パラレルワールド」のような意味合いで使われることが多い。現実の経過とは異なる、ものごとの架空の流れ。
今月はその波動特性からして、己と向き合う、内観が強まる時でもあります。瞑想や神事、参拝や静かな時を過ごすことによって、普段の喧騒からはなれ、静寂の中で己を見つめ直し、自己像を刷新していく。そうした修験者や修行僧のような雰囲気、イメージが漂ったりもしますが、蠍座と魚座という2つの星座のエネルギーが強くなり、どこか世俗とは切り離された波動を持つのが今の星回りであるため、それも致し方ないのかもしれません。
今月のヴィジットスポットリストはそういった"脱俗世感"があるところを集めてみました。これらの場所を訪れれば、きっと圧倒的な"世俗"から離れた幽世(かくりよ)感を感じられるはずですし、普段とは異なるバイブスにふれることで己の中の何かスイッチ的なものが突然オンになったり、閉じられていた感覚が開いたり、また、人によっては過去に封印した大切な何かを思い出したりする向きもいるのではないでしょうか。
沼島
幽玄なバイブスが流れる時でさらにルーツを感じるバイブスというなら、神話の世界において、国づくりの際に最初に生まれた島、沼島(ぬしま)はどう考えても外せない場所だと言えるでしょう。
沼島への玄関口は兵庫県の淡路島。本州からはまずは淡路島へ渡り、そして島の南にある沼島汽船が運航する土生港(はぶこう)から船でアクセスします。船の発着数も決して多いわけではないので日帰りで行く際は帰りの便の時間を調べておくことをお勧めします。
とはいえ、アクセス至便ではないからこそ、島には手付かずの自然が残っており、ある意味では神話の時代のままともいえる、リアルな浮世離れ感を体感することができます。
諸説ありますが、沼島は日本神話に登場する男神イザナギと女神イザナミが、日本列島の中で最初に産み落としたとされる島で、特に島の東側にある上立神岩(かみたてがみいわ)と、その一帯のエリアはまるで日本ではないような、また、時代感もまったく感じられない、圧倒的な"有と無のはざま"といえる雰囲気を持つ場所。海に一本の蝋燭のような岩が立っているなど、他では見られない景色を拝むことができ、わざわざ訪れるだけの価値があります。
ちなみにこのエリアは鱧の名産地としても有名です。鰻・穴子と並び、精力がつく食材ですので、昼食または夕食に鱧料理などはいかがでしょうか。
旅館 神仙
https://www.takachiho-shinsen.co.jp/
神様の故郷、神話との深い関係を持つ場所が多く現存する九州エリアの中でも最も幽玄で神聖な場所といえば、神様と縁が深い神話の里・高千穂を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
高千穂観光の目玉でもある高千穂峡や高千穂神社からほど近いところにある「旅館 神仙」は、スモールラグジュアリならではの繊細なおもてなしと地産地消のお料理、そして各室異なる設えが施されたお部屋が特徴です。特に庭園や空を眺めながら浸かることができるお部屋の露天風呂は、その土地が醸し出す神聖な波動と相まって、他では味わえない、オンリーワンのヒーリング体験となること間違いありません。
また、宿の近くには「旅館 神仙」が経営する「カフェテラス タカチホヤ」があり、そこではコーヒーやヴィーガンカレーなどを堪能することができます。お部屋でくつろいで、カフェにパソコンを持ち込んで仕事をするなど、on/offを使い分けてみるのもいいかもしれません。
また、徒歩圏内に高千穂神社、槵觸神社(くしふるじんじゃ)、荒立神社(あらたてじんじゃ)などがあり、車で少し走れば天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、八大龍王水神(はちだいりゅうおうすいじん)、八大之宮(はちだいのみや)などのスポットにもアクセスが可能ですので、宿で休むもよし、観光に周るもよしのこちらは、高千穂観光のベースとして最適な宿の一つといえるのではないでしょうか。
御厨人窟
https://www.muroto-kankou.com/search_spot/nature/s_17/
近年、漫画などでも題材として取り上げられたりして人気が再燃している、1000年以上前のスピリチュアリストであり、真言宗の開祖である空海。四国で生まれた彼は遣唐使として唐にわたり、唐から帰国した際には経典はもちろん、多くの物品・文化・教えを持ち帰ったとされ、現在においてもうどん・薬学・占術など、彼が日本に持ち込んだとされるものの多くが、その姿をとどめています。
そんな空海が、その名を空海に改めるきっかけとなった場所、いわば、空海が悟りを開き、その名の由来となった場所が、高知県は室戸岬の先端付近にある洞窟「御厨人窟(みくろど)」。空海は修行中、この洞窟でこもっている時に金星が空から口の中に舞い込み、その刹那に目を開くとそこには空と海があり、以降、名を空海と改めたといわれています。
四国、高知の南端にあるこの地に行くのは多少大変ではあるけれども、この洞窟の中はまるで1000年以上前、空海がいた頃のような姿のまま残っているため、四国旅のついでにでも、空海の悟りの場、そのバイブスを体験してみるのはいかがでしょうか。
出雲(神迎神事・神在祭)
https://izumo-kankou.gr.jp/6404
幽玄なイベントといえば、日本が誇るもっとも神聖なお祭りの一つ、神迎神事(かみむかえしんじ)、神在祭(かみありさい)を忘れるわけにはいきません。
毎年旧暦の10月10日〜17日に出雲で行われる神様の会議。それだけきいても、全く人の世のことわりから逸脱した次元の話であることがわかりますし、実際、この祭りが開催されている時の出雲は、まるで原宿か梅田かというぐらいに活気に溢れ、特に近年はスピリチュアル、神社参拝がブームになっていることもあってか、観光客、参拝客が数多く押し寄せる一大イベントとなっています。
ちなみに2024年の出雲大社の神迎神事は11月10日の日没後から行われます。神事の間はフラッシュなどを使っての撮影は禁止ですが、海から上がってくる神様を迎え入れるという稀有な神事が見られます。もし参拝の機会に恵まれれば、地元の人たちのように厳かに神事に向き合い、神様たちがつくり出す空気感や、出雲の地に神様たちが集うことによってこの地が"神無月"でなく、"神在月"となる瞬間を体験していただければと思います。
※記事の情報は2024年11月1日時点のものです。
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【PROFILE】
yuji(ゆうじ)
星読み係、ヒーラー、フィールドワーカー。香川県生まれ。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをブログ、SNSにて発信している。著書に「『生き方のセンス』の磨き方/白・黒」(共著、ワニブックス)、「運命を変える『石』の処方箋」、「風の時代の未来予測」(講談社)、「日本」(光文社)など。
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