【連載】創造する人に役立つ文房具

菅 未里

効率的に進化したハンコ

モノを書くことを覚え始めた幼少期からずっと身近にあるペンやノートなどの文房具。いま改めてその世界を覗き込めば、使い心地、デザイン、遊び心やユニークさなど、多様なアイテムがあり、進化を遂げていることに驚かされます。連載「創造する人に役立つ文房具」では、文具ソムリエール菅未里さんに、数ある文具の中から「使うことでクリエイティブな気持ちになれるアイテム」をご紹介いただきます。

「時代遅れ」や「非効率」の象徴のような存在になってしまっているのが、ハンコです。コロナ禍では、書類にハンコを押すために出勤しなければいけなかった......というエピソードがまことしやかに語られ、ますます悪役化に拍車がかかります。


しかし、ハンコと無縁の生活を送っている方は少ないのではないでしょうか。仕事はもちろん、コロナ禍で利用が増えたであろう通販で受け取り印を多用している方もいるでしょう。


ならば、せっかくですから、便利なハンコを使ってみませんか?




印友舎「ドアPETAハンコ」


マグネット内蔵で玄関ドアに貼れるハンコ

株式会社印友舎の「ドアPETAハンコ」は商品名の通り、ドアに貼れるハンコです。


なぜ、ドアに貼れるのか。それは、キャップにマグネットが内蔵されているからですね。マグネットに反応する金属に貼ることができるのです。


「ドア(など)に貼る」というシンプルなアイデアの威力には、非常に大きいものがあります。


マグネット内蔵で玄関ドアに貼れるハンコ


まず、なくすことがありません。いざ必要なタイミングになってから「印鑑はどこだっけ?」と慌てた経験がおありの方は多いと思いますが、「ドアPETAハンコ」なら、ドアからにょきっと生えている(?)わけですから、見落とすことはないでしょう。


マグネットはキャップに付いているので、本体である印鑑をさっと抜き出せばすぐに押印(おういん)ができます。忙しい配達員を待たせることがない、このスピード感も魅力ですね。


印友舎「ドアPETAハンコ」




小物掛けとしても使える

「ドアPETAハンコ」には、実はもう1つの機能があります。マグネットがかなり強力なので、ちょっとした小物を引っ掛けられるんです。


通販を多用する方は、本体にマスクを掛けておけば便利でしょう。宅配物が届いたら、すぐにマスクをして押印ができます。鍵を掛けておいてもいいですね。


あるいは、マグネットとしてメモ用紙を留めることもできます。メーカーによると、A4普通紙なら10枚も留められるということですから、とても強力なマグネットであることが分かります。


小物掛けとしても使える


ハンコの出番が多いお仕事の方は、マグネットが貼れる素材ならば、職場のデスクに貼っておいても便利でしょう。本体カラーは4色あり、インクの補充も可能。さらには机に置いても転がりにくい八角形の断面形状と、デザインも使い勝手もよく考えられています。


効率化が進む世の中で「悪者」にされがちなハンコですが、ちゃんと進化しているのです。ならば、せっかくですから、便利なハンコを使ってみませんか?


印友舎「ドアPETAハンコ」



【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
印友舎「ドアPETAハンコ」


※記事の情報は2022年1月11日時点のものです。

  • プロフィール画像 菅 未里

    【PROFILE】

    菅未里(かん・みさと)

    文具ソムリエール。
    文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
    国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。

    著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。

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