【連載】創造する人に役立つ文房具
2022.02.22
菅 未里
きれいなオフィスで、仕事に集中
モノを書くことを覚え始めた幼少期からずっと身近にあるペンやノートなどの文房具。いま改めてその世界を覗き込めば、使い心地、デザイン、遊び心やユニークさなど、多様なアイテムがあり、進化を遂げていることに驚かされます。連載「創造する人に役立つ文房具」では、文具ソムリエール菅未里さんに、数ある文具の中から「使うことでクリエイティブな気持ちになれるアイテム」をご紹介いただきます。
これまで見てきたように、仕事を効率化したり、個人の創造性を引き出すための文房具はたくさんあります。
しかし、忘れてはいけないのが環境づくり。働き方の多様化に合わせて働く場所も多様化しつつある現在、「働きやすい場所」「想像力を発揮できる場所」をつくる能力もまた、求められているのです。
気が散る原因になる細かいごみ
お仕事をしているデスクを見渡してみてください。ちり1つない方なら、これ以上読み進める必要はありません。
しかし多くの方のデスクは、よく見ると細かいごみが転がっているのではないでしょうか? 消しゴムのカス、こぼした間食のかけら、ほこりetc......。無理もありません。デスクとはそういうものです。
ですが、デスクの上にごみがあると、不潔なだけではなく気が散ります。他の人にも見られる職場のデスクだと、だらしない人間だと思われるかもしれません。
かといって、いちいち掃除するのも面倒。今回は、そんな方の救世主となる文房具をご紹介します。
消しゴムのカスをキャッチするためのクリーナー
SEEDの「まめコロ」は、消しゴムのカスを集めるためのクリーナーです。ソラマメのようなかわいらしいフォルムですが、中には弱粘着シートが入っており、軽く転がすだけでごみやほこりを簡単に取ることができます。
ごみを集めた後は、1周分のシートを切り取って捨てるだけ。床掃除用の粘着クリーナーのハンディタイプとでもいうべきでしょうか。
消しカスに限らずさまざまなごみを集められますから、これは極めて便利ですよ。引き出しの中に入れておけば、3秒でデスクの上をきれいにできます。
ノートの上でも使える弱粘着
この商品の優れた点は、小さいところだけではありません。先ほど書きましたが、シートが「弱粘着」であるところもポイントです。
ノートの上で消しカスを集めることを想定していますから、ノートの紙まで巻き込むことがないよう、弱粘着になっているのです。したがって、紙の上でも問題なく使えます。
いないとは思いますが、通常の粘着クリーナーをノートの上で使ってはいけません。大変なことになってしまいます。しかし、「まめコロ」なら問題ありません。
新しいアイデアはきれいなデスクから。ちり1つないぴかぴかのデスクで、気持ちよく仕事をしてください。
【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
SEED「まめコロ」
※記事の情報は2022年2月22日時点のものです。
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【PROFILE】
菅未里(かん・みさと)
文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。
著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。
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