修正テープは「白」「クリーム」「専用」を使い分ける時代

MAR 5, 2024

菅 未里 修正テープは「白」「クリーム」「専用」を使い分ける時代

MAR 5, 2024

菅 未里 修正テープは「白」「クリーム」「専用」を使い分ける時代 前回の連載「ガントチャートダイアリー」で紹介した修正テープを見て「修正テープにクリーム色があるんだ!」と驚いた方もいたのではないでしょうか。今回はさまざまな種類が発売されている修正テープを改めてチェックしていきましょう。

文字を修正するツール人気ナンバーワンは修正テープ

人生に間違いはつきもの。ノートにメモやアイデアを書く時にも間違えてしまうことはありますよね。一般的に文字を修正するには消しゴムや修正液などが使われます。特にビジネスシーンではボールペンを使う方が多いため、修正液や修正テープが活躍します。そんな修正ツールの中では、修正テープが一番の人気です。


修正テープはノートや紙に合わせて選べるほどにたくさんの種類がありますが、なんとなく買っている方が多いのではないでしょうか。


そこで今回は修正テープの「色」に注目して見ていきましょう(修正テープが使いづらくて苦手という方には、また別の機会に修正テープの「形状」について紹介したいと思います)。




修正テープには「白」以外がある

こちらの写真をご覧ください。色が違う4枚の紙に4種類の修正テープを使いました。


紙によって使い分ける修正テープ


左上から時計回りに「一般的なコピー用紙」、「モレスキン」、「ロルバーン」、「キャンパスノート」の紙を使用。それぞれの紙の色に合った修正テープを選んでみました。


それではひとつずつ見ていきましょう。




紙に合わせた修正テープ選び

こちらは一般的なコピー用紙です。

修正テープを見てみると真っ白に見えるものからクリーム色までありますね。


紙によって使い分ける修正テープ。一般的なコピー用紙にはトンボ「モノエアー」が馴染んでいるように見える


一般的に修正テープは白が多く、白であれば特にこだわりのない方がほとんどです。しかし、白の中でも種類があることをご存知でしょうか。


一般的なコピー用紙には、一番上のトンボ「モノエアー」の白が馴染んでいるように見えます。




キャンパスノートには、コクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」

コクヨの「キャンパスノート」は学生時代から愛用している方もいるでしょう。現在は社会人向けのキャンパスシリーズが発売されるなど、学生に限らずその人気は健在です。


さて、キャンパスノートに先ほどと同じ4種類の修正テープを使用しました。どの修正テープが最も紙に馴染んでいますか。


紙によって使い分ける修正テープ。キャンパスノートにはコクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」の白が違和感ない


上から2番目の「キャンパス ノートのための修正テープ」が違和感なくノートに馴染んでいます。実は同じ白に見えて、「キャンパス ノートのための修正テープ」はキャンパスノートに合わせた白色に調整されているのです。


コクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」




クリーム色の紙にはプラス「クリームテープ」

高級ノートとして有名な「モレスキン」を見てみましょう。


紙によって使い分ける修正テープ。ややクリームがかった「モレスキン」のノートにはプラスの「クリームテープ」が合う


こちらは上から3番目のプラスの「クリームテープ」が馴染んでいますね。


モレスキンはややクリームがかった紙を使用しているため、白い修正テープでは修正した部分が目立ってしまうのです。プラスの「クリームテープ」は、クリーム色の手帳などクリーム系の紙には比較的相性のいいことが多いので、ぜひ試してみてください。


プラス「ホワイパープチ〈クリームテープ〉」




黄みが強い紙には「ロルバーン 修正テープ」

リングノート「ロルバーン」には、一番下の「ロルバーン 修正テープ」がぴったりです。


紙によって使い分ける修正テープ。黄みが強い「ロルバーン」のノートには専用の「ロルバーン 修正テープ」を使うとよい


ロルバーンは黄みが強いノートで、白い修正テープは修正するどころか非常に目立つ状態になってしまいます。


ロルバーン専用の修正テープは2019年に発売されましたが、まだまだ知らない方も多く、「間違えた時に修正テープが使えない」と思っている方も少なくありません。ロルバーンの5mmの方眼に合う4mm幅のテープで使い勝手もいいので、ノートとセットで使ってください。


ロルバーン「ロルバーン 修正テープ」




修正テープを選ぶとノートや手帳が快適に!

アイデアや仕事のメモはノートに書くという皆さんにとっては、なんだか色が合っていない修正テープが気になっていたのではないでしょうか。もしくは「修正テープは白しかないから仕方ない」と諦めていませんでしたか。


間違えた時にすっきり目立たなくできる修正テープもあるんです。ぜひお手持ちの紙に合うものを選んでください。


最後に修正テープの幅の選び方のワンポイントです。罫線や方眼罫があるものはノートの線幅が5mmであれば修正テープは4mmを選ぶように、「線幅のマイナス1mmのテープ」を目安に選ぶと罫線がつぶれず文字のみ消せて使いやすいですよ。


次に修正テープを購入する時には、テープの色と幅を選んでぴったりなものを見つけましょう。



【ご紹介したアイテム詳細はこちら】

トンボ「モノエアー」

コクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」

プラス「ホワイパープチ〈クリームテープ〉」

ロルバーン「ロルバーン 修正テープ」


※記事の情報は2024年3月5日時点のものです。

  • プロフィール画像 菅 未里

    【PROFILE】

    菅未里(かん・みさと)

    文具ソムリエール。
    文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
    国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。日経MJなど連載多数。

    著書に『私の好きな 文房具の秘密』(エイ出版社)、『仕事を効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)、『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)、『文具に恋して。』(洋泉社)がある。

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