
【連載】小野寺力おすすめ! 全国お取り寄せ餃子道楽
2025.11.18
ぎょうざジョッキー:小野寺 力
お取り寄せで楽しむ、絶品ご当地餃子15選|小野寺力おすすめ! 全国お取り寄せ餃子道楽②
連載「小野寺力おすすめ! 全国お取り寄せ餃子道楽」では、一般社団法人焼き餃子協会 代表理事であり、ぎょうざジョッキーの小野寺力(おのでら・ちから)さんに、全国のおすすめお取り寄せ餃子をご紹介いただきます。今回は、日本三大餃子である宇都宮、浜松、宮崎の餃子を中心に、全国各地にあふれる個性豊かなご当地餃子を教えていただきました!
写真:鵜澤 昭彦
【目次】
・まずは鉄板! 日本三大餃子(宇都宮・浜松・宮崎)のお取り寄せ
- 宇都宮みんみん(栃木・宇都宮)|宇都宮を代表する老舗餃子店
- 鵜の木(栃木・宇都宮)|宇都宮の製麺所が作る、厚めの皮が独特の食感
- 芭莉龍(栃木・宇都宮)|肉好きにはたまらない、栃木県産豚肉をごろっと入れた餃子
- 石松(静岡・浜松)|中央にもやしを添えるスタイルを開発した元祖浜松餃子
- 五味八珍(静岡・浜松)|静岡を代表する中華チェーン店。子どもから大人まで楽しめる優しい味わい
- 浜太郎(静岡・浜松)|餃子製造機で国内シェアトップ、東亜工業の子会社が作る餃子
- たかなべギョーザ(宮崎・高鍋町)|高鍋町で人気! 「マツコの知らない世界」でも紹介された、薄皮で口溶けの良い餃子
- 餃子の馬渡(宮崎・高鍋町)|餃子一筋50余年の老舗。同梱のラードで焼く、もっちり食感と濃厚な旨みを楽しめる餃子
- 屋台骨(宮崎・宮崎)|ラーメン職人ならではのコシのある薄皮餃子
・全国津々浦々。地域色あふれる、個性豊かなおすすめご当地餃子
- はちやの餃子(宮城・塩竈)|野菜ソムリエが厳選したキャベツを使用。野菜を味わう餃子
- うらわ餃子(埼玉・浦和)|浦和のお母さんたちの手作り餃子。子どもに食べさせたい、優しい味
- 新味覚(三重・四日市)|四日市市を代表する人気餃子店。味の強いにんにくダレ&牛乳と一緒に食す!
- 餃子の大英(香川・観音寺)|讃岐うどんの生地を使ったもっちり餃子
- 餃子の福原(山口・山陽小野田)|山口県の「萩むつみ豚」を使った餃子はブレンド味噌が隠し味
- ぎょうざ専門店 湖月(福岡・久留米)|国内最古の焼き餃子専門店。極薄皮の美しさが際立つ餃子
お取り寄せ餃子の魅力
日本各地では、地元のおいしくて旬の野菜やお肉、魚介類などを取り入れながら、またご当地料理の技術も駆使しながら、次々と多様な餃子が生まれています。現代の高度な冷凍技術や輸送技術に支えられて、その多様な餃子は瞬間冷凍され、新鮮なうちに全国各地に送り届けることができるようになっています。
自分で全国各地を旅行する必要もなく、全国から"餃子が旅をして"自宅にやってくる時代なのです。そう考えると、お取り寄せ餃子って素敵ではないですか?
ぜひ、どんな人がどんな食材でどんな餃子を作っているのかを、餃子の通販サイトを眺めながら"お召し上がり"ください。その餃子の一粒一粒に、違った餃子愛が包み込まれていることを感じるはずです。

まずは鉄板! 日本三大餃子(宇都宮・浜松・宮崎)のお取り寄せ
かつて「餃子日本一」を争ったのは宇都宮市と浜松市でしたが、総務省統計局の家計調査で2021年以降は宮崎市も上位に加わり、今では「宇都宮・浜松・宮崎」が「日本三大餃子」と呼ばれます。
これらの都市はいずれも戦後から餃子文化が根付き、工場労働者の胃袋を支えた背景があります。キャベツや豚肉など良質な食材が手に入りやすい地域性もあり、強烈さよりも毎日食べられる優しい味わいが特徴です。冷凍技術の進化により、今や全国でこの"地元の味"を楽しめるようになりました。
1. 宇都宮みんみん(栃木・宇都宮)|宇都宮を代表する老舗餃子店
■生餃子【冷凍】3人前(18個)

1958(昭和33)年創業の「宇都宮みんみん」は、宇都宮餃子を語る上で欠かせない存在です。本店の前には開店前から行列ができることも多く、地元客から観光客まで幅広い層に愛されています。
白菜をたっぷり使い、ニラやネギ、玉ねぎの甘みを生かした野菜主体の餡(あん)は、あっさりしながらもジューシー。焼餃子はごま油の香ばしさ、水餃子はつるんとした喉ごし店舗で提供される酢醤油と自家製ラー油も同梱され、揚餃子は香ばしくカリッとした歯ざわりと、調理法ごとに違う魅力があります。お取り寄せでは、特製の餃子のタレも同梱され、自宅でも本場の味をそのまま楽しめるのが嬉しいポイントです。
薄皮でごま油が香る、焼餃子
白菜をたっぷり使った野菜主体の餡は、甘くてジューシー
2. 鵜の木(栃木・宇都宮)|宇都宮の製麺所が作る、厚めの皮が独特の食感
■餃子 30個入り

「鵜の木(うのき)」の餃子は、宇都宮の製麺所が自慢の製法で仕上げる皮が最大の特徴です。国産小麦に米粉をブレンドしたやや厚めの皮はもちもちと弾力がありながら、噛むとほろりと解けるような独特の食感を持ちます。餡には豚肉、キャベツ、玉ねぎ、ニラ、生姜、にんにくがバランスよく入り、クセがなく穏やかな味わいに仕上がっています。
そのため、タレや調味料で自分好みにアレンジしやすく、幅広い世代に受け入れられる優しい餃子です。麺作りの伝統が生かされているため、食べると「餃子も麺料理の仲間だ」と実感できる一品。さらに「グリーンカレー餃子」など創作系も人気で、食卓を彩ります。
さまざまな業務用麺を製造、販売する「鵜の木」ならではの餃子
製麺所としての技が光るもちもちとした厚めの皮に、国産原料にこだわった餡
3. 芭莉龍(栃木・宇都宮)|肉好きにはたまらない、栃木県産豚肉をごろっと入れた餃子
■芭莉龍の冷凍餃子 4人前(24個)
※2人前×デザインが異なる2箱
宇都宮の「芭莉龍(ばりろん)」は、大きく切った豚肉を豪快に包み込む"ステーキ餃子"で注目されている人気店です。肉の細胞を破壊しないよう豚肉は全て手切りしているため肉汁が閉じ込められ、噛むと口の中いっぱいに旨みが広がります。白菜や生姜を合わせたシンプルな餡は、自然な甘みと爽やかな香りが調和。皮は肉汁を閉じ込められるギリギリまで薄く仕上げられています。
余計な調味料に頼らず、素材そのものの味を最大限に引き出している芭莉龍の餃子。肉好きにはたまらない豪快さと、職人の丁寧な手仕事による繊細さを同時に味わえる、まさに餃子の進化形と言える逸品です。
餡をたっぷり詰め込んだ、比較的大ぶりの餃子
大きく切った豚肉がごろっと入った肉感が"ステーキ餃子"とも呼ばれる所以
4. 石松(静岡・浜松)|中央にもやしを添えるスタイルを開発した元祖浜松餃子
■石松餃子(60個入)

1953(昭和28)年に浜松の屋台で創業した「石松」は、浜松餃子の元祖として全国にその名を広めた名店です。丸く並べて焼いた餃子の中央にもやしを添えるスタイルは石松発祥で、今や浜松餃子の象徴的な提供法になっています。
国産キャベツの甘みと豚モモ肉の旨みを生かした餡を、軽やかな薄皮で包み込み、特製の酢醤油であっさりといただくのが基本形。にんにくは控えめで後味がさっぱりとしているため、毎日食べても飽きが来ません。中央のもやしは見た目のインパクトだけでなく、餃子を食べ続けても口がさっぱりとしてリズムが生まれる役割を持ち、箸が止まらなくなる工夫が凝らされています。湯がいたもやしを用意さえすれば、お取り寄せでもこのスタイルをそのまま楽しめるのが魅力です。
浜松餃子で印象的な、中央にもやしを添えるスタイルは石松が発祥
キャベツの甘みと豚肉の旨みを薄皮で包み込む。にんにく控えめで、さっぱりとした後味
5. 五味八珍(静岡・浜松)|静岡を代表する中華チェーン店。子どもから大人まで楽しめる優しい味わい
■浜松餃子 14個入

静岡県を中心に48店舗を展開する「五味八珍(ごみはっちん)」は、浜松生まれの中華ファミリーレストラン。看板メニューの餃子は、契約農家から仕入れる新鮮キャベツを粗切りにし、豚肉やニラ、ネギと合わせた餡をたっぷり包み込みます。タレをつけなくても野菜の甘みと肉の旨みが引き立ち、子どもから大人まで楽しめる優しい味わいに仕上がっています。
焼き上がりは香ばしく、餡はジューシーで、冷めてもおいしいと評判。地域密着のチェーンながら一つひとつ丁寧に作られた餃子は、家庭的で親しみやすい浜松の味そのもの。気軽に本格餃子を楽しみたい方にぴったりのお取り寄せです。
静岡県で愛されるチェーン店による、家庭的で親しみやすい浜松餃子(写真提供:五味八珍)
野菜と肉の割合は7:3。粗切りにしたキャベツの甘みが広がる
6. 浜太郎(静岡・浜松)|餃子製造機で国内シェアトップ、東亜工業の子会社が作る餃子
■赤餃子(20個入)

「浜太郎」は、餃子製造機で国内シェアトップを誇る東亜工業の子会社が運営する直営店。浜松餃子のショールーム的存在でもあり、店頭では機械で包んだばかりの餃子をそのまま焼いて提供するスタイルがユニークです。
看板商品「赤餃子」は、国産の野菜とにんにく、地元のブランド豚「浜名湖そだち」に、豚骨スープを練り込んだ餡を使用しています。にんにくたっぷりでパンチの効いた味わいです。「白餃子」はコラーゲン入りでヘルシー志向の方に人気。ブランド豚「浜名湖そだち」を贅沢に使い、肉の旨みが濃厚に広がります。さらに名物「桜えび餃子」は、由比漁港で水揚げされた桜えびをしそと包み込み、濃厚な旨みに爽やかな香りが加わる逸品。浜松の餃子文化を支える実力派です。
にんにくたっぷりの看板商品「赤餃子」
豚骨スープを練り込んだ餡の濃厚な旨みに、胡椒や唐辛子のピリッとした辛さが引き立つ
7. たかなべギョーザ(宮崎・高鍋町)|高鍋町で人気! 「マツコの知らない世界」でも紹介された、薄皮で口溶けの良い餃子
■冷凍ギョーザ 10個入×2パック(20個)

宮崎の高鍋町(たかなべちょう)は「餃子の町」として知られ、人口2万人の町を後に紹介する「餃子の馬渡」と二分するほど人気なのが、1971(昭和46)年創業の「たかなべギョーザ」。看板商品の餃子は、宮崎県産豚肉とよく練られたキャベツを口溶けの良い極薄皮で包み、噛んだ瞬間に旨みがじゅわっと広がります。食べた後はすっと溶けていく軽やかさが特徴で、冷めても皮が硬くならないためお弁当にも最適。TBS「マツコの知らない世界」でも紹介され、一気に全国区へと知名度を高めました。
ぷりぷりのえびと大葉を包んだ「上海棒ギョーザ」も人気で、家庭でもお店の味を楽しめるお取り寄せ品としてファンが増え続けています。
餃子の町、高鍋町で長く親しまれる「たかなべギョーザ」。冷めてもおいしいと評判
極薄皮に野菜たっぷりの柔らかい餡。口に入れるとすっと溶けていく
8. 餃子の馬渡(宮崎・高鍋町)|餃子一筋50余年の老舗。同梱のラードで焼く、もっちり食感と濃厚な旨みを楽しめる餃子
■もっちり餃子 10個
(写真提供:餃子の馬渡)
1967(昭和42)年創業の「餃子の馬渡(まわたり)」は、餃子の聖地・高鍋町を代表する名店。九州産小麦粉を踏んで練り上げたコシのあるもっちり皮に、宮崎県産豚肉と牛肉の合い挽き肉、国産野菜を包んでいます。
特徴的なのは同梱のラードで焼き上げる調理法。加熱すると香ばしい香りが立ち上り、皮と餡の旨みを引き立てます。ラードの香り、もっちりとした食感と濃厚な旨みが三位一体となり、一度食べると忘れられない味わい。全国から取り寄せるファンが多く、宮崎餃子の代名詞とも言える一品で、高鍋町の餃子文化を牽引し続ける、伝統と個性を併せ持っています。
焼き面がパリッ、蒸し面はもちっとした皮が魅力の「もっちり餃子」(写真提供:餃子の馬渡)
ラードの香ばしい香りと野菜の甘みが口いっぱいに広がる(写真提供:餃子の馬渡)
9. 屋台骨(宮崎・宮崎)|ラーメン職人ならではのコシのある薄皮餃子
■屋台骨餃子 12個入

宮崎市中央卸売市場内に工場と店舗を構える「屋台骨(やたいぼね)」は、ラーメン店としても有名ですが、餃子の実力も折り紙つき。毎朝仕入れる新鮮な宮崎県産豚肉やニラ、にんにくを使い、自家製の皮に包んで瞬間冷凍するため、素材本来の旨みがそのまま閉じ込められます。
薄皮ながらしっかりとしたコシがあり、噛むと自然な甘みや小麦の風味が広がるのも魅力。市場という立地から、食材の鮮度と仕込みのスピード感が生かされており、シンプルでありながら奥深い餃子に仕上がっています。宮崎の豊かな食材を生かした、ラーメン職人ならではの餃子です。
食材は全て宮崎県産。素材にこだわり抜いた、ラーメン店が作る餃子
コシのある薄皮に、野菜が7割のジューシーな餡。素材本来の旨みを味わえる
全国津々浦々。地域色あふれる、個性豊かなおすすめご当地餃子
餃子が作られているのは餃子三大都市だけではありません。地元で愛されている食材を生かした餃子があったり、ソウルフードとして愛される餃子があったり、全国各地にはまだまだ「知る人ぞ知る」おいしい餃子が多数あります。ここで全てを紹介することはできませんが、一部をご紹介します。
10. はちやの餃子(宮城・塩竈)|野菜ソムリエが厳選したキャベツを使用。野菜を味わう餃子
■はちやの餃子(30個入)
(写真提供:蜂屋食品)
「はちやの餃子」の歴史は、1924(大正13)年のかまぼこ製造に始まり、二代目が満洲で食べた餃子に感銘を受け、1961(昭和36)年から餃子作りを始めました。現在は四代目が店を継ぎ、野菜ソムリエとして自社農園や地域の生産者と連携し、無添加にこだわった餃子を提供しています。
「はちやの餃子」は、野菜ソムリエ厳選のキャベツ、宮城県産銘柄豚肉、青森県産にんにくを使った餡を、野菜の旨みが引き立つ薄皮で包んだ、食べ飽きない定番商品です。ほかに、季節ごとの限定餃子も人気。特に冬限定の白菜餃子は、地元高校生と共に育てた白菜を使い、優しく奥深い味わいに仕上がっています。老舗の歴史と地域の人々の手で紡がれる餃子は、安心と温かさを感じさせる逸品です。
タレなしでもおいしい、優しい味わいの「はちやの餃子」(写真提供:蜂屋食品)
11. うらわ餃子(埼玉・浦和)|浦和のお母さんたちの手作り餃子。子どもに食べさせたい、優しい味
■レギュラー餃子 30個
(写真提供:うらわ餃子)
「うらわ餃子」は、ある母親が息子から「ママの餃子本当においしい!! 餃子屋さんになって」と言われたことをきっかけに誕生しました。地元の母親たちが集まり、子どもに安全でおいしいものを食べさせたいという思いを込めて、一つひとつ丁寧に手作りしています。
キャベツをたっぷり刻んで野菜を多めにした、食べ応えのある大きめサイズの餃子は、外はカリッと中はもちっとした食感。移動販売から始まり、評判が口コミで広がり行列ができるほどの人気店へと成長しました。家庭の温もりがそのまま形になった餃子は、懐かしさと優しさを兼ね備えた味わいです。
地元の母親たちが作る大きめな餃子(写真提供:うらわ餃子)
野菜が多めの餡。カリッと&もっちりした皮の中から肉汁があふれる(写真提供:うらわ餃子)
12. 新味覚(三重・四日市)|四日市市を代表する人気餃子店。味の強いにんにくダレ&牛乳と一緒に食す!
■生餃子 1箱18個入り たれ付き
(写真提供:餃子専門店 新味覚)
1955(昭和30)年創業の「新味覚」は、四日市を代表する個性派餃子専門店。カウンターのみの小さなお店ですが、強烈な個性で地元民に愛され続けています。
特徴は特製の刻みにんにくとタレ。焼き立ての餃子にたっぷり絡めて味わい、仕上げに牛乳で流し込むという独特の食べ方が人気です。新鮮なキャベツや豚肉を使った餃子自体も完成度が高く、香ばしい皮と濃厚な餡の相性は抜群。一度体験するとクセになり、全国からファンが訪れるほど。通販でも生餃子にはタレが付いていますが、刻みにんにくも一緒に取り寄せられるので、自宅でこのユニークな食べ方を楽しめます。
辛さがマイルドになり、豚肉の脂分とも相性が良い牛乳と一緒に食べるのがおすすめ(写真提供:餃子専門店 新味覚)
13. 餃子の大英(香川・観音寺)|讃岐うどんの生地を使ったもっちり餃子
■讃岐うどんで包んだ餃子 30個入り タレ付き
(写真提供:餃子の大英)
香川県観音寺市にある「餃子の大英」は、讃岐うどんの製麺技術を応用した餃子が自慢。うどん職人から受け継いだ製麺機で作る皮は、もちもちしながら歯切れもよく、餡と一体化した食感が特徴です。餡には香川県産にんにくや醤油、高知県産ニラ、南九州産豚肉などの厳選食材を使用し、粗切りにすることで肉と野菜の食感をしっかり楽しめます。タレにもこだわり、酢醤油に出汁とごま油を加え、あっさりしつつ深みのある味に。
実はもともとクリーニング業から始まった異色の経歴を持つ店ですが、そのユニークな背景とこだわりが詰まった餃子は全国のファンを魅了しています。
讃岐うどんの製麺技術を応用した餃子(写真提供:餃子の大英)
もちもちした皮と、粗切りにした肉と野菜の餡。オリジナルのタレにもこだわる(写真提供:餃子の大英)
14. 餃子の福原(山口・山陽小野田)|山口県の「萩むつみ豚」を使った餃子はブレンド味噌が隠し味
■萩むつみ豚餃子 12個入1箱(特製ブレンド味噌ダレ30g付)
(写真提供:餃子の福原)
「餃子の福原」は、山口県萩市の名産「萩むつみ豚」を贅沢に使用した餃子で人気の専門店。寒暖差の大きい土地で育った豚は上品な甘みが特徴で、特製ブレンド味噌を隠し味に加えて餡の旨みを引き立たせます。さらに刻んだレンコンを加えることでシャキシャキとした食感が生まれ、噛むたびに新鮮な驚きを与えてくれます。餃子のタレにも付属の同じ味噌を使うとコクが倍増するため、ぜひ一緒に味わいたいところ。
そのほか、「美人餃子」や「長萩和牛スープ餃子」など個性豊かな商品も展開しており、山口の風土と食文化を映し出すラインナップが魅力です。
萩むつみ豚餃子は、地域のブランド豚「萩むつみ豚」を100%使用した看板メニュー(写真提供:餃子の福原)
萩むつみ豚の上品な甘みとレンコンのシャキシャキ食感を楽しめる(写真提供:餃子の福原)
15. ぎょうざ専門店 湖月(福岡・久留米)|国内最古の焼き餃子専門店。極薄皮の美しさが際立つ餃子
■冷凍焼ぎょうざ(10個入×1P)
(写真提供:ぎょうざ専門店 湖月)
「湖月(こげつ)」は1947(昭和22)年、別府で創業した日本最古の焼き餃子専門店といわれる老舗。創業者の親族が開業した久留米店も、別府の本店と同じ薄皮餃子を受け継いでおり、冷凍生餃子としても販売しています。
最大の特徴は、餡が透けて見えるほどの極薄皮。四角い皮で折り紙のように包み込まれた餡は、大分県産「とびうめ豚」に国産にんにくと生姜を合わせたシンプルながら深い味わい。焼き上がると皮はパリッと香ばしく、中からは旨みがあふれ出します。冷凍状態での美しい見た目も楽しめ、歴史ある技術と美意識が詰まった、餃子文化の原点を今に伝える逸品です。
皮から染み出る「とびうめ豚」の脂で焼く、極薄皮の餃子(写真提供:ぎょうざ専門店 湖月)
皮はパリッと香ばしく、餡はシンプルながら深い味わい。軽やかで毎日食べても飽きない(写真提供:ぎょうざ専門店 湖月)
※記事の情報は2025年11月18日時点の情報です。
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【PROFILE】
小野寺 力(おのでら・ちから)
一般社団法人焼き餃子協会 代表理事、ぎょうざジョッキー、しかけ株式会社 代表取締役
1976年3月、静岡県沼津市に生まれ、仙台市で大学卒業まで育ってから23歳で上京。IT企業勤務を経て、2009年にデジタルマーケティングを提供するしかけ株式会社を創業。餃子パーティーを開催するために餃子のお取り寄せをはじめ、全国各地においしい餃子を作る人たちがいることを知り、その餃子職人たちの餃子愛を代弁する使命に目覚める。2018年においしい餃子を作る人と、おいしい餃子を食べたい人をつなぐコミュニティである一般社団法人焼き餃子協会を設立。日本の食文化である焼き餃子に関心を向けてくれることを目指して、全国で「義務餃育」活動を行い、自身のポッドキャスト「聴く餃子」で毎週火曜日に餃子愛を語り続けている。
一般社団法人焼き餃子協会 https://gyoza.or.jp/
Podcast 聴く餃子 https://gyoza.fm/
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