休憩―「ほっと一息」にぴったりな枕と器

【連載】日用品愛好家の創造的休息

渡辺平日

休憩―「ほっと一息」にぴったりな枕と器

創造的な生活を送るためには「休息」が必要です。連載「日用品愛好家の創造的休息」では、日用品愛好家の渡辺平日(わたなべ・へいじつ)さんに、休息に役立つアイテムを、3回にわたってご紹介いただきます。第3回のテーマは「休憩」。ちょっとした休み時間に頭と心を休め、ほっと一息つけるようなアイテムを教えていただきました。

今年で物書きになって4年が経ちました。最初は「このままで大丈夫か?」という感じでしたが、近頃は「たぶん大丈夫っぽい」と思えるまでになりました。


物書きには欠かせない一冊。毎日使うのでけっこうボロボロですが、そこがなんか良いというか......。もはや自分にとっては相棒みたいな存在です物書きには欠かせない一冊。毎日使うのでけっこうボロボロですが、そこがなんか良いというか......。もはや自分にとっては相棒みたいな存在です


物書きをやっていると気の休まる時間がちっともありません。特にエッセイを書いているとその傾向は顕著になります。なぜかというと、暮らしのほぼすべてが「話の種」になりうるからです。


例えば整骨院に行ったとしましょう。普通であれば心身ともに癒やされて帰路につきますよね。ところが僕の場合、けっこう疲れてしまいます。


「先生の口癖が面白いな」とか「カーテンの柄がファンシーだな」という具合に細かいところに目がいって、これはいい題材になりそうだと考え始めてしまうのです。


もっと極端な例を出すと、散歩中に変な形の石や不思議な形の雲を見たりするだけで、脳がせっせと働き出します。これでは気が休まるはずがない。


散歩中に味のある建物を見つけるともう大変。(不審者だと思われない程度に)ジッと観察してしまいます散歩中に味のある建物を見つけるともう大変。(不審者だと思われない程度に)ジッと観察してしまいます


上記はかなり特殊なケースですが......。会社や店舗に勤めている方で、常に仕事のことで頭がいっぱいという人もいると思います。特に就職や転職したてだとなおさらでしょう。


そんな状態から解き放たれる瞬間。それが睡眠です。ちょっと仮眠するだけで頭がずいぶんとスッキリします。




色も大きさもちょうどいい、仮眠用の枕

ここからが本題です。しっかり休憩をとって、創造力を取り戻せるアイテムをご紹介します。まずおすすめしたいのは、音に関連する製品を提案する〈Timbre(ティンブレ)〉の「Ototone(オトトネ)」です。


〈Timbre(ティンブレ)〉の「Ototone(オトトネ)」


「いったいなんだ......?」


多くの方がこう思われたことでしょう。実はこちら、昼寝用の枕なんですね。


こういうふうに顔をすっぽりうずめて使用します。顔全体が優しく包まれているような感じになって、けっこうリラックスできます。


〈Timbre(ティンブレ)〉の「Ototone(オトトネ)」


個人的に注目していただきたいのが耳に触れる部分。ここがわずかにへこんでいて、イヤホンで音楽やラジオを聴きながら仮眠することも可能です(このあたりは音にこだわるブランドならではですね)。


ほかにも仮眠用の枕はありますが、色が派手だったり大きすぎたりと、ちょうどいいものって意外とないんですよね......。その点Ototoneは実にちょうどいいです。自宅はもちろん、職場などでも使いやすいと思います。


うっかり汚してしまってもご安心を。カバーを取り外して洗えるので、いつでも清潔にお使いいただけます。


ただし化粧をされている場合は工夫が必要です。汚れてもいいタオルを間に挟むなど対策をとりましょう。


〈Timbre(ティンブレ)〉の「Ototone(オトトネ)」クッションには低反発のウレタンフォームを採用。腕や座布団なんかを枕にするより格段に快適です


パッケージは簡易的な収納ボックスとして利用可能。本棚などに入れておいても違和感はありませんパッケージは簡易的な収納ボックスとして利用可能。本棚などに入れておいても違和感はありません


繰り返しになりますが、仮眠をとると脳が生き返ったようにスッキリします。ぜひ仕事や家事のお供にOtotoneを(なんて書くとキャッチコピーみたいですね)。


【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
Ototone




「仮眠が体に良いのは分かってるけど、そんな時間はないよ」


なんだかこんな声が聞こえてきそうです。そういう方のために、より短い時間でリフレッシュできるアイテムをご紹介しましょう。



口当たりの違いを楽しめる器

こちらは〈graf(グラフ)〉が手掛ける「OWN(オウン)」シリーズです。素材が異なるのに形状はほぼ一緒という、ありそうで意外にない、とてもユニークな器です。


手前が磁器製の「cup」、奥側がガラス製の「thin glass old-fashioned」手前が磁器製の「cup」、奥側がガラス製の「thin glass old-fashioned」


「一瞬だけでも休憩したい!」と思ったら、この器でお茶や白湯をゆっくりと飲みます。手にじんわりと白湯の温かさが伝わってきて......。飲み終えるころにはずいぶんと心が楽になります。


〈graf(グラフ)〉が手掛ける「OWN(オウン)」シリーズ


この器ならではの楽しみ方としては、お茶やコーヒーの飲み比べがあります。ほとんど同じ形ではありますが、口当たりが異なるためか、微妙に味わいが変わるのです。


〈graf(グラフ)〉が手掛ける「OWN(オウン)」シリーズ


目をつぶり、心を整え、わずかな違いを探る――飲み終えた時にはすっかり気持ちが変わっているはずです。さあ、もうひとがんばりしましょう。


【ご紹介したアイテム詳細はこちら】
OWNシリーズ
※取り扱いオンラインショップはこちら




創造力は必要ないかもしれない

「創造的な生活を送るためには『休息』が必要だ」というテーマで、いろいろなアイテムをご紹介させていただきました。気になるものはあったでしょうか? ちょっとでもお役に立てればうれしいです。


急に話をひっくり返すようですが、創造力なんてものはなくたってちっとも困りません。もし持っていないとしても、楽しく暮らしていけます。


だけど、それでも、どれだけ大変でも、私たちは創造的な生き方を志向します。もしかするとこれは人間の本質なのかもしれません。


――最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんのこれからの生活が、刺激的で、挑戦的で、そして創造的なものになることを願っています。


※記事の情報は2023年4月18日時点のものです。

  • プロフィール画像 渡辺平日

    【PROFILE】

    渡辺平日(わたなべ・へいじつ)
    日用品愛好家。大学を卒業後、インテリアショップに就職。仕事を通じて「もの」に対する知識や感性を養う。現在は執筆活動だけではなく、美術協力や製品開発など、良く言うと多方面に、悪く言うと無軌道に活躍の場を広げている。

    note
    https://note.com/wtnbhijt/

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